シグマアルドリッチジャパンがロシュ社との独占販売契約を締結し新たな市場へ進出

シグマアルドリッチジャパン、ロシュ社の試薬を独占販売

シグマアルドリッチジャパン（本社：東京都品川区）は、スイスのバイオテクノロジー企業ロシュ社との間で、937品目のバイオケミカル試薬に関する独占販売契約を締結し、日本市場における販売を開始しました。これらの製品は、ゲノミクス、プロテオミクス、細胞分析に関連するもので、いずれもロシュ社のブランドのもとで販売されます。販売は2023年6月15日からスタートし、製品番号の変更は無く、品質管理や製造も引き続きロシュ社が行います。

ライフサイエンス市場における期待

日本国内のライフサイエンス・バイオケミカル試薬市場の規模は、1,037億円とされており、年平均成長率は約2.8％の成長を見せる注目の分野です。シグマアルドリッチが取り扱う製品は、この市場全体の60％を占める主要な製品群であるため、今後の市場活性化が期待されています。シグマの強力なサプライチェーンとの相乗効果により、より多くの顧客に寄与することが予想されます。

社長のコメント

シグマアルドリッチジャパンの代表執行役社長である秋山一氏は、「ロシュ社の優れた製品を日本市場に提供できることを非常に嬉しく思っています。この新契約によって、当社の製品ポートフォリオが強化され、特に遺伝子やプロテオミクス市場において、マーケットシェアの大幅な拡大が期待できる」との意気込みを明らかにしました。

提供される取扱い製品

今回の契約で取り扱う製品は、以下の主な分野にわたります：

- ゲノミクス：DNA標識や検出用製品、制限酵素、クローニングキット、PCR関連試薬。
- プロテオミクス：プロテアーゼインヒビターやホスファターゼインヒビター、抗体などに関連する試薬。
- 細胞分析アッセイ：細胞分散試薬やトランスフェクション試薬、細胞機能アッセイ。

取扱い全リストは、シグマアルドリッチのウェブサイトで確認できます。リンクは6月15日より開設予定です。また、ロシュ社についても、グローバルに広がるビジネスの現状とその影響力に注目したいところです。

ロシュ社の概要

ロシュ社はスイスのバーゼルに本拠を構え、150か国以上で事業を展開するリーディングカンパニーです。医薬品と診断薬を主要なビジネスモデルとしており、腫瘍学や免疫学、感染症分野での研究開発に注力しています。2024年には全世界で88500人以上の従業員を持ち、売上高は約475億スイスフランに達しています。

シグマアルドリッチについて

シグマアルドリッチは、140万以上の顧客に対し、25万種類以上の化学薬品や生化学薬品を提供するリーディングカンパニーで、世界37カ国で事業を展開しています。従業員数は9000人を超え、2014年度の売上高は約27.9億ドルでした。

今後、日本におけるライフサイエンスの発展に寄与し、科学技術による生活の質の向上を目指すシグマアルドリッチジャパンの取り組みから目が離せません。