住宅省エネ補助金の新展開
2025-10-15 15:17:30

2025年から始まる住宅省エネ補助金の厳格化と新たなチャンス

2025年からの住宅省エネ補助金の変更点



2025年秋から、住宅省エネ補助金の要件が見直され、厳格化されることが決定しました。この変更は、特に窓やドアの改修に対して、性能向上効果が限定的であったために行われるものです。これを受け、国土交通省と環境省は、改修後に一定の断熱性能基準を満たす製品を使用した場合のみ補助対象とする方針を示しています。

施行日は2025年9月15日以降であり、これ以降の工事に関しては、改修後の熱貫流率(Uw値やUd値)が基準をクリアすることが求められます。一方で、交換工事において元のサッシ数を超える外窓・ドアの設置に関しては、その超過分が補助対象から外れることが明記されています。ただし、性能等級5を証明できる場合には例外として補助が適用される場合もあります。

このような厳格化は、「見た目や工法だけで”改修”を名乗る」ような事例を排除し、真に断熱性能を向上させる工事を優先する狙いがあると考えられます。

利用者の声



要件の厳格化について、アンドリフォームが実施したアンケート結果によれば、実際に利用者がこの新たな規制に対してどのように感じているのかがわかります。359名の対象者に尋ねたところ、「要件厳格化を知っていた」という回答はわずか12.5%に留まりました。しかし、説明後の評価では26.1%が「信頼性向上につながる」と感じる一方で、52.2%が「利用しにくくなる不安」を抱いていることが判明しました。賛否が分かれており、制度の周知が課題に浮上しています。

新築住宅のGX志向型補助金の終了



住宅省エネ補助金の一環として提供されていた「GX志向型住宅」の補助は、申請額が予算に到達したため、既に受付が終了しました。この制度では、省エネ性能の高い新築住宅が対象となっていましたが、あまりの人気によって申請額が急速に増加。7月22日には申請総額が100%に達しました。これに対して、アンドリフォームの調査によると、「GX志向型を知っていた」という人はわずか15.8%、終了を知っていたのは9.7%という低い数字でした。

この結果は、制度の周知が不十分で、対応できる業者が限られていることが、利用者に正しい情報を伝えられない要因となっていることを示しています。

子育てグリーン住宅支援の利用状況



一方で、同キャンペーンの柱の一つである「子育てグリーン住宅支援」は現在も申請を受け付けています。既存住宅のリフォームに対する補助金が交付され、エコ設備の設置や窓・ドアの断熱改修が対象です。この制度は、制度開始当初から申請は積み上がるものの、最新の公表データによると、リフォーム分の申請額は未だ予算の17%にとどまっています。

なぜ、この制度があまり利用されていないのか。アンドリフォームのアンケートによれば、「制度を知らなかった」と答えた人は半分以上を占め、利用した人はわずか7.8%に過ぎません。理由としては、制度の認知不足や業者からの案内がなかったことが挙げられています。実際に受け取った声には「知らないままリフォームが終わった」「手続きが煩雑すぎる」というものが多く、これが制度利用のハードルとなっています。

今後の見通し



この事実から明らかなように、制度の利用促進には情報の提供と業者の対応が非常に重要です。制度の厳格化が進む中、補助金制度は透明性が増し、信頼性も向上することでしょう。しかし、情報を持つ家庭と持たない家庭との間での格差が広がる恐れもあります。

アンドリフォームでは、住宅補助制度に関する最新情報や利用者の声を発信し、多くの人が安心して省エネリフォームを進められることを目指しています。制度の詳細については、関連する記事も合わせてご覧いただくことをお勧めします。


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