奈良県中央卸売市場再整備推進事業に関する基本協定の締結
2026年10月30日、奈良県の山下真知事と大和ハウス工業が代表する「Shinsen Market NARAプロジェクト共同企業体」は、奈良県中央卸売市場再整備推進事業の基本協定を締結しました。本プロジェクトは、協力企業に久米設計や福本設計などが参加しており、官民連携で市民の食を支えるための新しい流通拠点の構築を目的としています。
1.奈良県中央卸売市場の現状と課題
奈良県中央卸売市場は、1977年に開設以来、県民の生活を支える重要な流通拠点として機能してきました。しかし、年月と共に施設の老朽化が進行しており、現代の物流システムに適応するための効率化や安全対策が求められています。特に、コールドチェーンの整備や災害対策が重要な課題となっており、地域のニーズに応じた市場の再整備が急務となっています。
2.再整備の目的と内容
新たに開始される市場再整備事業では、長期的な運営が可能な持続可能な構造を構築し、食の安全と安定した流通を確保することが目指されています。市場エリアと賑わいエリアを一体的に整備することで、地域に活気を取り戻し、食文化の向上にも寄与することが期待されています。この再整備事業は、Shinsen Market NARAプロジェクト共同企業体による民間の知見やノウハウを活かした提案を基に進行されます。
3.基本協定の内容と今後の展望
基本協定では、再整備に向けた基本的な方針が定められ、Shinsen Market NARAプロジェクト共同企業体が市場機能の維持や設計から施工、備品調達などを一貫して行います。これにより、効率的かつ安全な市場施設を実現し、地域住民に愛される場所へと進化させることが狙いです。
4.進行スケジュールと事業費
この再整備事業は2026年の契約議決を経て、設計施工が行われ、2031年度には新市場が開業予定です。市場エリアの完成は2033年度を目指しており、総事業費は約400億円に達する見込みです。これにより、県民が安心して利用できる卸売市場が誕生することが期待されています。
5.新施設の概要
計画される新施設は、新管理関連棟と新市場棟(青果棟と水産棟)、廃棄物集積所の整備が含まれており、現代のニーズに対応した構成となっています。新たな市場は、地域振興にも寄与し、訪れる人々にとって魅力的な場所となるでしょう。
奈良県の未来を支える中核的なプロジェクトとして、官民連携のもと、今後の進展が注目されます。地域社会や経済活性化に寄与する新たな拠点の誕生に期待が寄せられています。