富山県射水市にて母子手帳アプリ『母子モ』の提供が開始
2023年7月1日、富山県射水市にて母子手帳アプリ『母子モ』が正式に導入され、その名も『いみすくby母子モ』と称されることとなりました。これは、地域の子育て支援を促進し、デジタル化を推進する一環として行われており、特に「こどもまんなか社会」の実現を目指している射水市の施策と密接に関連しています。アプリを通じて、妊産婦と子どもの健康管理が容易になり、より良い育児環境の構築に寄与することが期待されています。
射水市の育児支援策
射水市では、子育て世帯を経済的にサポートするため、「射水市出生祝いクーポン券交付事業」を実施しています。この制度によって、市内で利用可能な電子クーポンとして2万円分が交付されます。これにより、市はお子さんの誕生を祝福するとともに、育児にかかる費用の負担を少しでも軽減する努力をしています。また、1歳半になったお子さんには、個別にカスタマイズされた知育絵本が贈呈され、子どもの成長を見守るための施策も整っています。
射水市は、さらに先進的なデジタル技術を活用することで、地域社会とのつながりを強化し、住民が様々なライフステージにおいて幸せを感じられる社会の実現を目指す「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を進めています。
アプリ『いみすくby母子モ』の特徴
『いみすくby母子モ』は、スマートフォンやタブレット、PCに対応した多機能なアプリで、主に以下のような機能を提供しています:
- - 妊娠・育児に関連する健康データの記録・管理。
- - 予防接種のスケジュールと実績の管理。
- - 育児に関するアドバイスや情報提供。
- - 家族とのデータ共有機能。
- - 地域情報の通知機能。
また、「オンライン予約サービス」も提供されており、母子健康手帳の交付や各種子育てイベントの予約が簡単に行えるようになっています。利用者はアプリを通じて24時間いつでも手続きが可能なため、育児や妊娠中の負担を大幅に軽減することができます。市側も、住民の予約内容や必要な情報を事前に把握することで、より良いサービスを提供できます。
使用方法とアクセス方法
『いみすくby母子モ』は、App StoreやGoogle Playで「母子モ」と検索することによりダウンロード可能で、月額利用は無料です。利用可能な機能は、居住地の市区町村によって異なるため、詳細は公式ホームページで確認すると良いでしょう。
市長からのメッセージ
射水市の夏野元志市長は、令和6年度に策定された「射水市こども計画」に基づき、『いみすくby母子モ』の導入を発表しました。市長は、今回の取り組みが地域の子どもたちや育児家庭にとって「ウェルビーイングの実現」につながることを期待しています。
今後の展望
母子モ株式会社は、2030年までに、妊娠から子育て期における手続きを簡素化し、保護者や自治体の負担を軽減することを目標に掲げています。今後も地域における子育てのデジタル化を進め、保護者が安心で便利に育児を行えるような体制作りを目指していることを強調しています。射水市の取り組みは、全国的にも注目を集める子育て支援の新しいモデルとなるでしょう。