おひとりさまの終活
2018-07-10 13:00:26
おひとりさまの終活を支援する新刊の魅力と活用法について
近年、ますます注目を集めている「おひとりさま」のライフスタイルについて、その終活に関わる問題が浮き彫りになっています。もはや少なくない人口を占める「おひとりさま」は、老後に向けての準備がますます求められる時代に突入しています。この流れを受けて、株式会社税務経理協会が2018年に発行した『おひとりさまの死後事務委任』が新たなガイドとなるでしょう。
おひとりさまの現状
質的・量的に変化した日本社会の中で、「おひとりさま」の数が急増しています。2015年の国勢調査によると、65歳以上の単独世帯は592万8000世帯に上り、全体の6人に1人が一人暮らしという結果が出ています。さらに、夫婦のみの世帯も含めると、その数は増加の一途をたどっており、超高齢化社会における一人暮らしの方々の生存戦略が急務となっています。
終活の悩みと相談の増加
一方で、「おひとりさま」に関する相談は多様化しています。死亡後の手続きを誰に任せるか、財産をどう分配するか等、複雑化する家族関係とともに課題が山積みです。具体的には、自分の死後、ペットの世話を頼んだり、自分の遺産を特定の団体に寄付したいと考える「おひとりさま」が増えてきました。
多くの自治体や士業も相談に応じていますが、実際のサービスは限られたもので、特に福岡市では死亡事務委任が月に2件しか受けられないこともあります。これは「おひとりさま」の深刻な現実を物語っています。
新刊書籍『おひとりさまの死後事務委任』の内容
本書では、豊富な情報が提供されています。特に注目すべきは「成年後見」「身元引受」「遺言」「信託」「死後事務委任」といった5つの制度を組み合わせることで、安穏な老後が実現できるという点です。特に死後事務委任契約を締結すれば、故人の手続きがスムーズに進められるだけでなく、認知症の際でも安定した支援が受けられることが強調されています。
この書籍には、書式のサンプルや具体的な事例も掲載されており、実際に自分に合った終活を計画するための具体的な手助けとなるでしょう。著者の島田雄左と吉村信一の両氏は、実務的な視点を織り交ぜながら、読者自身が主体的に終活を見極めるための勘所を的確に示しています。
まとめ
『おひとりさまの死後事務委任』は、豊かな老後を過ごすための指南書として、現代の高齢社会において非常に価値ある一冊です。特におひとりさまが直面する様々な不安や悩みを軽減するための有力な手段として、是非手に取ってみる価値があるでしょう。また、さまざまなメディアでも取り上げられ、注目を集めているこの本を通じて、より多くの人々が安心な老後を迎える一助となってほしいと思います。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 税務経理協会
- 住所
- 東京都新宿区下落合2-5-13第2税経ビル
- 電話番号
-
03-3953-3301