2025年2月1日から6月30日までの期間、京阪電気鉄道は主要駅において「エスカレーターは歩かないで」をテーマにしたマナーポスターを掲出します。この取り組みは、一般社団法人京都府理学療法士会や京都市交通局、阪急電鉄、JR西日本などと協力して行われます。近年、エスカレーターの利用中に事故が増加しており、特に駆け上がりや駆け下りの行為は他の利用者との衝突を引き起こし、重大な怪我に繋がる危険があります。また、片側だけを空ける利用方法は、手すりに一方の手しかつかまれない利用者にとって、さらなるリスクを伴います。
このような状況を受けて、京阪電気鉄道では利用者に対する啓発活動を推進しており、特にエスカレーターの安全な利用法を広めることに注力しています。今年の啓発活動には、京都府理学療法士会だけでなくJR西日本なども参加し、合計10団体が共同で実施します。目指すのは、多くのお客さまに安心してエスカレーターを利用してもらうことです。
掲出されるポスターは、デザインは統一されつつも、5つの異なるキャッチコピーで展開されます。これらのポスターは、毎月異なるコピーが掲出され、利用者へのメッセージを強調します。具体的には、「あなたの『よかれ』は、だれかの『やめて』につながる。」や「本当は歩くところじゃない。」など、思わず考えさせられる内容が盛り込まれています。
また、この啓発活動の一環として、2月1日以降には、京阪本線の主要駅でポケットティッシュの配布も行います。このポケットティッシュは、各駅で利用者に安全なエスカレーターの利用を呼びかけるメッセージが印刷されており、小さな工夫ですが日常生活の中で意識を高める手助けとなることを目指しています。
この「エスカレーターは歩かないで」プロジェクトを通じて、京阪電気鉄道はより安全で快適な公共交通機関の提供を目指していきます。利用者一人ひとりがマナーを守ることによって、街全体の安全性が向上します。これからもさらなる啓発活動を展開し、安心して利用できる環境づくりに努めていきます。ぜひ、京阪線を利用する際にはエスカレーターのマナーにも気をつけてみてください。