福岡の新たな灯火、ボーダレスファウンデーションの誕生とその理念

福岡の新たな灯火、ボーダレスファウンデーションの誕生

2024年12月、福岡市に新たなNPO法人が誕生しました。その名も、ボーダレスファウンデーション。代表理事の田口一成が率いるこの団体は、株式会社ボーダレス・ジャパンが長年にわたって取り組んできたソーシャルビジネスの経験を生かし、より広範かつ根本的な社会課題に取り組むことを目的としています。

このファウンデーションは、「社会を変えたいという想いを、仕組みに変える」というミッションを掲げ、さまざまなステークホルダーとの連携を推進します。独自の実装型ファウンデーションとして、課題の根幹に深く入り込み、制度や文化、価値観にまで働きかけることで、持続可能な社会変革を実現することを目指します。

設立の背景

設立の背景には、これまでの経験があります。多くの社会課題に取り組んできたこの団体のメンバーは、寄付や社会貢献において「誰かに託す」のではなく、現場で自ら向き合う非営利のアプローチの重要性を強く感じました。教育格差、貧困問題、環境問題、戦争といった目に見える課題の背後には、構造的な問題が複雑に絡み合っていることを痛感しているのです。これらの問題を解決するには、単に既存の制度に従うのではなく、新たな制度を描き出す力が必要です。

代表メッセージ

ボーダレスファウンデーションを牽引する田口は、これまでの活動を振り返り、ビジネススピードではどうしても届かない領域が存在することに気づきました。そこで、彼は非営利の形態を取ることで、現場の課題に直接向き合う新たな挑戦を始めました。「社会のために役に立ちたい」という思いを持つ人々と企業の声に応え、仕組み化することの重要性を訴えています。彼の目指すところは、ビジネスで培ったスピードと実行力を活かし、多くの人と協力しながら新しい社会の可能性を広げていくことです。

初年度の主な取り組み

ボーダレスファウンデーションは、初年度にいくつかの重要なプロジェクトをご用意しています。第一に、被爆体験を次の世代に伝える「へいわのつくりかた展」を2025年に開催します。これは、被爆から80年を迎えるにあたり、平和の重要性を再認識し、様々なアクションを促すことを目的としています。

また、企業の社会貢献を仕組みに変えていく「インパクトデザイン」の導入や、核兵器問題に対する認知を促すための平和学習の開発も行われます。これらの取り組みを通じて、ボーダレスファウンデーションは「営利では解決する」「非営利では仕組みを変える」その二つを両立させる存在として、社会にリアルな影響を与えていくことを目指すのです。

「へいわのつくりかた展」についての詳しい情報

展示は、2025年8月9日から11日まで、東京・日比谷のスカイカンファレンスで行われる予定です。この展示では、平和に関する全国調査結果を基に、「知る」から「動く」への変革を目指します。具体的には、参加者が自己診断を行い、自身に合ったアクションプランを提案される仕組みが提供される予定です。この展示は、平和を人々に身近な選択肢として感じてもらうための新たな試みです。

Podcast「New Possibility Organizer」の開始

さらに、ボーダレスファウンデーションは、Podcast番組「New Possibility Organizer」を開始しました。この番組では、有識者と共に非営利セクターの役割や可能性を深く掘り下げ、自分たちの冷静な視点を持って今の時代にどのように貢献できるかを考えていきます。

寄付と支援のお願い

最後に、ボーダレスファウンデーションでは寄付についても触れています。「誰よりも上手に寄付を使うプロフェッショナル」を目指し、社会課題に対して大きなインパクトを生み出すための支援を必要としています。これからの活動に賛同いただける方々は、ぜひとも寄付でサポートしていただければと思います。

このように、ボーダレスファウンデーションは、私たちが直面する社会の課題に対して積極的にアプローチし、その解決に向けて新しい風を吹き込むことを目指しています。彼らの挑戦と情熱に期待が寄せられ、多くの人々が関心を持つことでしょう。社会を変える力をつけるために、ぜひ立ち上がり、共に未来を切り開いていきましょう。