特許データから見るSDGs企業ランキング
最近、株式会社イーパテントはSDGs(持続可能な開発目標)に関連する特許情報をもとにした企業ランキングを発表しました。このランキングは、持続可能な開発に貢献する企業の取り組みを特許から分析したもので、結果を無料で公開しています。
SDGsと特許情報の関係
SDGsは17の目標から成り立っていますが、イーパテントでは特に特許情報を利用して分析できる13の目標に焦点を当てています。ただし、4つの目標「01. 貧困をなくそう」、「05. ジェンダー平等を実現しよう」、「13. 気候変動に具体的な対策を」、「17. パートナーシップで目標を達成しよう」は分析対象外としています。
特許出願数と企業の取り組み
イーパテントによる調査では、2001年以降に出願された約3,700万ファミリーの特許・実用新案の中で、今回のランキングが対象としているのは約830万ファミリー、つまり約22%にあたります。このデータを元に、各SDGsの目標別に特許出願の推移を分析しました。
特許とSDGsの目標別累積ファミリー数
SDGsに関連する特許出願ファミリー数のデータをまとめた結果、それぞれの目標に関連する特許の累積ファミリー数が明らかになりました。この情報は、企業がどのような技術に取り組んでいるかを知る上で非常に重要です。
特許分析における特徴として、SDGsの各ゴールごとの分析だけでなく、83の個別ターゲットごとの詳細な検索式を公開している点が挙げられます。これにより、企業や研究者は、関連するテクノロジーやキーワードに基づいた情報を自ら抽出し、活用することができます。
各ターゲットに対するアプローチ
各ターゲットは、関連するゴールやトレンド、特許情報に基づく企業ランキングといった構成に分かれています。たとえば、栄養に関するターゲットは「栄養食品・サプリメント」というカテゴリーにまとめて分析している一方、再生可能エネルギーに関しては土台となる技術ごとに詳細なランキングを算出しています。
無料公開の意義
今回の「特許から見るSDGs企業ランキング」は、企業のSDGs達成への取り組みを測る指標を提供し、企業活動や研究開発に役立つ情報を提供することを目的としています。特許情報をもとにした分析を通じて、具体的な企業の取り組みや市場トレンドを理解する助けとなるでしょう。
ぜひ、特許データを活用し、持続可能な未来に向けた事業活動に役立ててみてください。
企業の概要
株式会社イーパテントは、「知財情報を組織の力に」というモットーの下、知的財産に関する分析やコンサルティングを行っている会社です。その豊富な経験とデータに基づく提案により、企業の知財戦略を支援しています。さらに、YouTubeやnote、Twitter、Facebookといったメディアを通じて、知財情報の活用に関する情報を発信しています。
詳しい情報は
株式会社イーパテントの公式サイト でご覧いただけます。