伊賀市が外国につながりを持つ子どもたちの進路ガイダンスを企画

伊賀市の進路ガイダンスで未来を拓く

三重県伊賀市では、外国につながりを持つ子どもたちとその保護者を対象に、高校進学に向けた進路ガイダンスが開催されます。開催日は2025年9月28日、会場は伊賀市立上野東小学校です。この取り組みは、言葉の壁や母国の教育制度の違い、情報不足などの理由から進路について不安を抱える多くの児童生徒に大変意義あるイベントとなります。

ガイダンスの目的と内容

この進路ガイダンスの目的は、外国から来た子どもたちに対して、進学に必要な情報を分かりやすく提供し、その将来の夢を描くお手伝いをすることです。多言語での情報提供により、英語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、フィリピノ語、タイ語、ベトナム語など、さまざまな言語でのサポートが行われます。

ガイダンスでは、高校別に個別懇談が用意され、通訳が配置されているため、言葉の不安を感じることなく自分の進路について相談できます。また、先輩たちのインタビューやメッセージを通して、参加者が自らの夢や未来の可能性を感じる機会も提供されます。

イベントの詳細

- 日時: 2025年9月28日（日）13:00〜16:05（受付は12:30より）
- 会場: 伊賀市立上野東小学校特別教室等
- 対象者: 外国につながる児童生徒及びその保護者

然し、伊賀管内の小中学校に在籍する中学校1〜3年生、及び小学校5・6年生が対象です。

このイベントは、不安を抱える多くの外国籍の子どもたちに、明確な進路選択を促すための貴重な機会です。実に24回目を迎えるこの取り組みは、2002年から続けられており、伊賀市教育委員会や多文化共生に関心を持つ団体との協力により実現しています。

伊賀市の取り組み

伊賀市では、子どもファーストの方針を掲げ、様々な事業を展開しています。具体的には、小中学校の給食費の無償化や多文化共生を促進するための外国語絵本の購入・読み聞かせ、学習支援教室「ささゆり」などがあります。さらに、外国籍の児童生徒に対しては、漢字検定の無償化や、県の巡回相談員を活用した懇談、個別学習なども提供しています。

伊賀市の教育委員会は、外国につながる子どもたちの支援に力を入れ、彼らが安心して学べる環境を整えることを目指しています。進路ガイダンスを通じて、より多くの子どもたちが自分の夢を見つけ、その実現に向けて前進できることを期待しています。

成功した先輩たちの声や体験が、明日の主役である子どもたちの心に響き、将来への希望となることを願っています。