鉄建建設が誇る新しい建築技術「MIRACR構法」の改定
鉄建建設株式会社が、自社技術である「MIRACR構法」の改定に伴う建築技術性能証明を取得した。これにより、MIRACR構法はさらなる適応範囲の拡大を実現し、今後の建築物ニーズに応えられるようになった。
MIRACR構法の特徴
MIRACR構法は、柱RC梁S混合構造に基づいており、高い機能性と施工性を兼ね備えている。この手法は物流倉庫など、大規模な建築物の建設において、工期短縮やコスト削減を実現するために設計された。従来の技術では対応が難しかった段差梁や偏心梁にも適応可能となったことが、今回の改訂の大きなポイントである。
この新技術では、コンクリート強度60N/㎟や鉄筋強度490級、鋼材強度520級など、使用材料の適用範囲が広がり、高さ60m以下の建物への適用も可能となった。
改定の詳細
最近行われた構造実験データをもとに、新たに取得した建築技術性能証明は、以下の内容を含む。設計方法が追加され、使用材料の強度が向上したことで、より多様な建築物に対応できるようになった。また、各種の材料に対応できるようにされたため、今後は高層建築物や大スパン建築物にも幅広く利用されることが期待されている。
接合部の革新
MIRACR構法では、独自の接合部技術が施されている。梁端部と柱の接合箇所にはFBP(Face Bearing Plate)をし、さらに中板や三角スチフナが配置されることで、応力の伝達を最適化している。これにより、構造的な強度と施工性が一層向上し、建物の構造的合理性を確保している。
効果と今後の展望
改定されたMIRACR構法は、接合部内での応力伝達の効率化により、従来の梁貫通形式に比べて、柱主筋と梁フランジの干渉を容易に回避できる。このため、様々な接合形状に対応可能な柔軟性を持ち、設計自由度が向上した。これにより、商業施設やデータセンターなど、今後ますます広がる建物ニーズに応えることが可能となった。
鉄建建設は、今後もこの新たに得た技術を活かして、合理的な設計・施工を進めていく方針だ。特に大型物流施設や商業施設へのMIRACR構法の適用を図り、業界の変革を目指す。これからのMIRACR構法の展開に、期待が高まる。
技術に関する問い合わせ先
鉄建建設株式会社
建設技術総合センター研究開発センター環境G石渡
〒286-0825千葉県成田市新泉9-1
TEL: 0476-36-2371