東京都の新たな挑戦支援事業『ツギノツギ』が始動！参加者募集中

東京都主催『ツギノツギ』プロジェクトが始動

東京都は、中小企業が事業承継を通じて新たなビジネスを展開することを目的とした『ツギノツギ』プロジェクトをスタートしました。この取り組みは、後継経営者や新規事業に興味を持つ方々に向けて、交流や学びの場を提供し、具体的な事業開発をサポートするものです。日々のビジネスの中で感じるあらゆる課題を克服し、さらなる成長を目指すための大きな一歩となるでしょう。

コミュニティと事業開発プログラム

新規事業開発に必要な知識やスキルを習得できる「コミュニティ」が設立され、後継経営者同士や新しい挑戦をしたい仲間との交流の場として機能します。参加者は既に第二創業を遂げた経営者や新規事業開発を志す個人からのアドバイスを受けられるチャンスがあり、これによりネットワーキングの機会も広がります。また、個別の伴走支援を行う「事業開発プログラム」が提供され、事業アイデアの創出から具現化まで幅広くサポートします。

キックオフイベントの概要

本事業のスタートを祝うキックオフイベントが2025年の7月25日（金）にTokyo Innovation Baseで開催されます。当日は基調講演やパネルディスカッション、ネットワーキングの機会が設けられ、参加者はそこで貴重な情報や経験を得ることができます。基調講演の講師には、三星グループの代表である岩田真吾氏が登壇し、「起業の新たな選択肢と第二創業の好事例」について語ります。また、パネルディスカッションでは、実際の成功事例を通じて第二創業の課題や失敗から得た教訓がシェアされ、参加者同士の理解を深めるための意義ある時間となることでしょう。

事業承継が直面する課題

日本の中小企業の99%以上が経済の基盤を支えているものの、高齢化や後継者不在といった深刻な課題に直面しています。特に、団塊世代が迎える70代の壁により、事業を引き継ぐ人が見つからず、その結果として廃業に追い込まれる企業も増えています。子どもや親族が事業を継がない割合の増加や、経営の引き継ぎに伴う心理的なハードルも大きな要因の一つです。『ツギノツギ』プロジェクトは、こうした現状を打破し、事業承継後の価値創造に貢献しようとしています。