JCBと神戸観光局がインバウンド観光振興へ協力する覚書を締結

JCBと神戸観光局の新たな協力体制

2023年、株式会社ジェーシービー（JCB）は一般財団法人神戸観光局との間で、インバウンド観光の振興に関する覚書を締結しました。この提携は、特にインドネシア市場をターゲットとしており、急成長する富裕層からの観光需要を見込み、両者が協力して新たな施策を進めていくことが目的です。

提携の背景

インドネシアは近年、急速な経済成長を遂げており、特に富裕層の増加が顕著です。この富裕層は質の高い訪日観光にも関心を持ち、神戸市を訪れる意欲が高まっています。この状況を受けて、JCBはインドネシア現地法人を通じたマーケティング活動を強化し、観光促進策を共同で展開することにしました。神戸観光局は、観光の振興が地域経済に与える影響についても注力しており、両者の協力が期待されています。

神戸観光局の取り組み

2025年の1月から、神戸観光局はインドネシアで発行されたJCBカード会員を対象に、神戸市内の消費を活性化するためのマーケティングプログラムを展開します。このプログラムでは、神戸の高級ホテルや日本食レストランでの特別優待制度が用意されており、特にインドネシアのJCB会員に向けた限定特典も展開予定です。これにより、神戸の観光名所への訪問を促す狙いがあります。

JCBの取り組み

JCBは、インドネシアの地元大手銀行とパートナーシップを結び、信用カードの普及に努めています。神戸観光局から提供される優待プランを効果的に広めることで、神戸の魅力をインドネシア市場に発信していく方針です。さらに、JCBは観光消費に関するデータを神戸市に提供し、インバウンドマーケティングに役立てる情報基盤を整えることで、観光振興策の強化を図ります。

期待される効果

この提携を通じて、JCBと神戸観光局は共にインバウンド需要の創出を目指します。それぞれの知見とネットワークを最大限に活用し、インドネシアから訪れる観光客への対応力を向上させることが期待されています。また、特に「SUGOI JAPAN」のキーフレーズを前面に出し、日本文化と神戸市の魅力を組み合わせた新たな観光商品を開発することで、日本への訪問意欲を更に高めることが目指されています。

JCBの理念

JCBは「おもてなしの心」や「きめ細かな心づかい」を大切にし、顧客一人ひとりの期待に応える努力を続けています。この覚書の締結を契機に、神戸観光局との協力を強化し、より多くの観光客に対して特別な体験を提供し、観光案内や決済の利便性向上に努めます。

インバウンド観光の振興は、地域の経済活性化に繋がる重要な要素です。JCBと神戸観光局の新たな取り組みが、益々充実した観光体験を生み出すことを期待しています。