母乳育児と復帰
2015-03-04 13:17:41
母乳育児と仕事復帰に関する調査から見える課題と解決策
出産後のキャリアと母乳育児の両立は、働く女性にとって重要な課題です。メデラ株式会社が発表した「出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査」によると、出産から1年6ヶ月未満で仕事復帰した女性の約50%が母乳育児を継続していますが、多くの母親が職場でのさく乳に困難を抱えている実態が明らかになりました。調査によれば、復帰後に職場でのさく乳を経験した女性の約60%がトイレでさく乳を行っていることが判明し、これは働く母親にとって非常に厳しい環境を示しています。
メデラの調査では、母乳育児を続けるための環境整備が不十分であることが浮き彫りになりました。特に、職場にさく乳室や専用スペースが存在しないこと、さく乳を行うための時間を勤務規則で認められていないケースが多く、働く母親が直面する物理的な障壁が確認されました。この調査の結果、母乳育児経験者たちは仕事と母乳育児の両立に向けた具体的な方法や職場環境の整備を強く求めています。
必要とされるものとしては、70%が「仕事をしながら母乳育児を続けるための具体的な情報」を挙げており、その他にもさく乳室や専用の部屋・スペース、職場でさく乳の時間を確保するための規則が重要視されています。このように、働く母親が安心して母乳育児を続けるためには、職場の理解と環境整備が不可欠です。
育休後コンサルタントの山口理栄氏は、「母乳育児の継続が職場復帰に与える影響は小さくない」と語ります。女性たちが職場復帰を果たす際、さく乳環境が母乳育児の継続に大きな影響を及ぼすことが示されています。雇用主はトイレでのさく乳を強いられている実態を真摯に受け止め、復帰する母親がどのような環境で働いているのかを考慮する必要があります。
また、メデラ株式会社は、母乳育児を支援するために企業や政府との協力を通じて、職場環境の改善に向けた取り組みを強化しています。母乳育児の状況に配慮したサポートがなされることで、より多くの母親が安心して仕事復帰を果たし、育児を行える環境が整うことが期待されます。
このような課題を解決するために、職場のさく乳スペースの確保や、さく乳に関連する制度の見直しが重要なポイントとなります。メデラが提供する製品やサポートを通じて、母乳育児を続けるための環境整備が進むことを願っています。さらに、母乳育児支援に向けた具体的な施策が必要であり、政府や企業が一丸となって取り組む姿勢が求められています。
最後に、メデラ株式会社の本社には「Mothers' Room」というさく乳室が設置されており、企業がこのようなスペースを設置することが、より良い職場環境の実現に繋がるでしょう。今後も調査結果を基にした情報提供や支援策の構築を通じて、母乳育児を続ける女性たちのサポートを行っていく所存です。
会社情報
- 会社名
-
メデラ株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区笹塚2-26-2G-PLACE笹塚 13F
- 電話番号
-
03-3373-3450