HTCとNTT Comが新たなエンターテインメント市場を開拓へ

HTCとNTT Comがエンターテインメントの新時代を開く

最近、HTC Corporation（HTC）とNTTコミュニケーションズ株式会社（NTT Com）は、Location Based Entertainment（LBE）を活用した新しいエンターテインメント市場の形成に向けて、基本合意書を締結しました。これにより、両者は共同で新たなエンターテインメント体験を創出し、地域の経済効果を最大化することを目指しています。

現状の背景

現在、全国各地ではプロスポーツの試合や大規模コンサートが行われる大型アリーナの建設が進行中です。しかしながら、これらの施設の維持管理コストが高く、試合やイベントがない日にもその利活用が課題となっています。そこで、HTCのLBE技術を導入することで、機器の最小限な装備でも多彩な体験を提供し、施設の使用を有効化する道が考えられています。

取り組みの概要

HTCはXRゴーグルの世界的なリーダーであり、NTT Comはスマートシティ領域において成長を続けています。今回の基本合意書に基づき、両社は協力してLBEを利用した新たなエンターテインメント事業の展開を図ります。具体的には、NTT ComがICTソリューションを提供し、施設運営者や自治体と連携しながら、大規模イベントを推進していく方針です。HTCは最新鋭のXRゴーグルを提供し、視覚体験を飛躍的に向上させることを約束しています。

イベントの実施地やコンテンツが決まれば、具体的な開催情報が発表される予定です。LBE技術を活用したエンターテインメントのイメージは、観客に新しい体験を提供し、感動を与えてくれることでしょう。

各社の役割

- HTCの役割：LBEデバイスを提供し、コンテンツ創出に対しての技術支援を行います。
- NTT Comの役割：イベントの主催を行い、コンテンツの企画やプロモーションを担い、ICT環境の構築を進めていきます。

今後の展望

NTT Comは2025年5月に新たなエンタメ推進プロジェクトを始動させ、その中でアニメやゲーム等のコンテンツ事業者との連携を強化します。LBEの市場は急成長が見込まれ、2030年には500億円規模の事業に成長する見込みです。さらには、最新のIOWN技術や触覚伝送技術を用いて、複数の施設を結び付けた没入型イベントの実現を目指しています。

まとめ

HTCとNTT ComによるLBEを基盤とした新しいエンターテインメント市場の創出は、今後の展開に大いに期待が寄せられます。これにより、地域社会に新たな活力が生まれ、より多くの人々が楽しめるエンターテインメントが実現されることは間違いありません。新たなエンタメの潮流に注目が集まる中、両社がどのような成果を上げるのか、今後に目が離せません。