生成AI活用で知財管理を革新する株式会社Final Aimの特許出願

株式会社Final Aim（本社：米国デラウェア州）は、生成AIを活用したデザイン制作や製品開発における知財管理技術の新たな特許を出願したことを発表しました。この特許は、プロンプトや画像、AIモデルの条件を含む生成履歴を構造的に記録・可視化する技術に関するもので、生成AIがもたらすデザイン分野の革新を支えるものです。

Final Aimの背景とビジョン

2019年12月に設立され、2022年に米国本社を設立したFinal Aimは、生成AIによる新しいデザイン開発および知的財産権管理を支援するためのプラットフォーム「Final Design」を展開しています。このプラットフォームの導入により、ヤマハ発動機や本田技研工業など、日本を代表する大手企業が今までにない形で生成AIを活用し始めています。

知財管理の必要性

生成AIによる画像生成技術は急速に普及していますが、人々が不安に思うのは、「誰が」「いつ」「どのように」生成したのかが分かりにくい点です。著作権や意匠の帰属、ユーザーの創作的寄与を証明するための手段が求められています。これに対し、Final Aimは生成過程を詳細に記録し、クリーンな報告を可能にする技術を開発しました。

特許出願の内容

今回出願した特許では、以下の情報を統合的に管理することを目的としています：

- 入力情報：手書きのイラストやプロンプト、3Dデータなど
- 条件情報：使用するAIモデル（Stable Diffusionなど）やバージョン、契約に関する情報
- 生成物情報：生成された画像や3Dデータ、タイムスタンプ
- 履歴情報：上記の情報を紐づけ、生成時系列を可視化するもの

これにより、企業は生成物の真正性や創作性を証明でき、またガバナンスを確保することが可能になります。

安全な生成AI活用を支援

企業にとって競争力を維持するためには、知財リスクや機密情報のリスクを抑えた生成AI導入環境が重要です。Final Aimは、安全性を担保しながら高いクリエイティビティを実現できる基盤を提供します。これにより、デザインや製造業界での生成AI活用が一層進むことでしょう。

今後の展望

Final Aimは、日米を中心としたグローバルなコラボレーションを通じて、デザイン・知財管理プラットフォーム「Final Design」を活用し、クリエイティビティと技術が共存できる未来の実現を目指しています。創造性の高い業界での信頼できる基盤を築き、生成AIがもたらす可能性を最大限に引き出すサポートを続けていく所存です。