家庭学習の現状
2015-10-01 11:00:13
家庭学習「スクールTV」開始。教育費用の実態と学習習慣の調査結果
株式会社イー・ラーニング研究所は、小中学生向けの無料動画教育サービス「スクールTV」の提供に先駆け、約1,000人の親子を対象に家庭学習に関する調査を実施し、その結果を公表しました。この調査では、家庭が教育にかける費用や子どもによる学習の習慣化の実態について明らかにされました。
調査の結果、教育費用が月に1万円以上かけている家庭は全体の約70%に及ぶことが判明しました。具体的には、教育費用が5,000円未満の家庭が9%、5,000円以上1万円未満が21%、1万円以上2万円未満が25%、2万円以上3万円未満が15%、3万円以上5万円未満が10%、5万円以上が9%、かけていない家庭が11%という結果でした。これは、日本全国で多くの家庭が子どもの教育に真剣に投資していることを示しています。
一方、「家で勉強することが普段から習慣化している」と答えた小中学生はわずか20%に留まり、残りの80%の子どもたちは宿題やテスト前などの特定の時期にのみ勉強していることが浮き彫りになりました。実際、宿題があるときと答えた児童が44%、テスト前が18%、親から勉強を促されたときが11%と、限られた状況での学習が目立っています。
この結果を受けて、親の56%が子どもの学習を習慣化できていないことが最大の悩みであると回答しました。さらに、一部の親から寄せられた悩みとしてはやる気や集中力が続かないという意見もあり、学習環境の改善が求められています。それに対して、全体の9割の親が家庭学習に対して肯定的な意見を持っていることも興味深い点です。具体的には、子どもの学習の様子を確認できることが45%、学習の手助けができることが26%、話題のきっかけになることが22%と、家庭学習の重要性を理解している親が多いことが明らかとなっています。
新たに提供が開始された「スクールTV」は、アクティブラーニングを取り入れた無料動画教育サービスです。このサービスは小中学生向けで、国語や算数、理科、社会、英語などの学習内容がブラウザを通じて提供され、子どもたちがより能動的に学習に取り組むきっかけを与えることを目指しています。
「スクールTV」のサービスは、特に家庭での学習が習慣化できていないことが多い現状を踏まえ、積極的なアウトプットと学習定着を促進することを狙いとしているため、教育にかける費用が高い家庭ばかりでなく、幅広い家庭の教育環境を改善する助けとなることが期待されます。今後もイー・ラーニング研究所は、家庭学習に関する調査を継続し、実態を明らかにすることで教育の課題に取り組んでいく方針です。
スクールTVの詳細は公式ウェブサイトで確認できます。子どもたちの学びの環境をより良くするための一歩として、このサービスがどのように効果を発揮するか注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社イー・ラーニング研究所
- 住所
- 大阪府吹田市江坂町1丁目23番地38号 F&Mビル6F
- 電話番号
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