苦難を乗り越えて歌い続けるシャンソン歌手セツの魅力とは
神奈川県座間市を拠点に活動するシャンソン歌手「セツ」が、2025年の5月28日と6月25日に横浜市の「シャンソニエ・デュモン」でライブを行います。彼女の歌声は、ただの芸術表現を超え、人生の苦しみや喜びを真に反映しており、多くのファンに感動を与えています。彼女が歌うシャンソンの背後には、実に壮絶な生い立ちが隠れています。
セツの生い立ちと音楽との出会い
セツは新宿で生まれ育ちますが、彼女の家庭環境は決して安定していませんでした。男尊女卑の価値観が色濃く残る父親や、息子を溺愛する母親に囲まれ、彼女自身は愛情に飢えていました。高校卒業後、自己責任で生きるように突き放されたセツは、19歳で家を出てアルバイトをしながら、貧しいながらも独立した生活を始めました。
その後、セツはアパレル業に就き、パタンナーとしても働いていました。しかし、その頃に弟が精神を病んでいるという知らせが入り、両親が痴呆を患っていることを知ります。苦しい状況の中で彼女は、家族を助けるために戻る決意をしました。一方で、孤独や辛さを乗り越える方法としてシャンソンが彼女を慰めてくれたのです。
シャンソンとの出会い
セツはシャンソンの魅力に惹かれ、自らも表現を行いたいという想いを抱き始めます。1997年、新宿で開催された公開オーディションに合格し、シャンソニエでの活動をスタートさせました。彼女の歌は、苦労してきた人生からの深い感情を伝えるもので、その歌声は多くの人々を惹きつけてやみません。
特に2024年に開催されたハーモニーホール座間のコンサートは満席となり、彼女の支持がより強固であることを証明しました。
歌に込められた思い
セツのシャンソンには、愛、悲しみ、喜びなどの感情が込められています。彼女の体験が、シャンソンのストーリー性や表現力に深みを与え、聴衆がその歌に共感する理由となっています。また、幅広い世代の人々に向けて、昼間のライブを開催するなど多様なニーズにも応える活動を行っています。
地元への感謝
セツは、地元座間の人々の応援があったからこそ、現在の自分があると感じています。「私を見つけてくれたのも、応援してくれたのも地元の皆様のおかげ。これからも感謝の気持ちを忘れずに、活動を広げていきたい」とコメントしています。音楽機材がなくても駆けつけるという彼女の姿勢は、地元愛にあふれるものでしょう。
ライブ情報
シャンソニエ・デュモンでのライブは、5月28日(水)と6月25日(水)に行われます。どちらの日も、金子なつみや他のアーティストと共演する予定で、しっかりとした相互交流が期待されています。チケットは税込で5,000円、ドリンク付きです。音楽の力を感じられるこのイベント、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
詳しい情報は「
シャンソニエ・デュモン」の公式サイトをご覧ください。また、予約は045-641-2968までお電話を。