全国のNPOを対象にした無料講座の開催
近年、ひとり親家庭を取り巻く環境は多様化し、支援を必要とする声は増え続けています。特にコロナ禍では、メールやSNSを通じた新たな相談支援の形が求められているものの、多くの団体が独自に対応しているため、技術的な不安が広がっています。また、一部の相談員に業務が集中し、長時間の対応による疲弊も問題視されています。こうした課題に対処するため、全国でひとり親支援に取り組むNPOを対象に、全6回の無料オンライン講座が開催されることが決まりました。
講座の目的と内容
この講座は、全国のNPOが抱えるひとり親相談支援の質を向上させるために企画されました。参加者には、具体的な相談技術や対応方法を学ぶ機会が提供されます。また、講座を通じて、ひとり親支援に関する知識を深めることで、相談対応の質が向上することが期待されています。
STORIAの活動と背景
この研修を主催するのは、2013年に仙台市で設立されたNPO法人STORIAです。代表の佐々木綾子氏はシングルマザーとして自身の経験を活かし、様々な家庭の支援に取り組んできました。STORIAは主に、ひとり親の相談窓口を設け、これまで733世帯に対し5,286件の相談を行っています。また、食支援や居場所事業を通じて、多くの子どもたちの支援に貢献しています。
研修の詳細
今回の講座は『困難家庭のアウトリーチ・相談支援「公民連携モデル」の地域展開事業』として、2022年10月から2023年2月までの期間に開催されます。6回にわたる講座のほか、既存の相談事業を行っている団体に対してはコーチングやOJTなども提供される予定です。参加料金は無料で、全国の団体が連携して学び合う貴重な機会となるでしょう。
地域の連携による安心感
講座を受講することで、もし支援対象となるひとり親が引っ越しを余儀なくされた際にも、受講した団体と地域をつなぐ連絡網が形成されることが期待されます。地縁が失われ孤立することを避けるために、信頼できる団体との連絡がもたらす安心感は大きいです。
参加方法と今回の呼びかけ
多くの団体が参加することで、運営上の悩みを共有したり、学び合う機会が増えたりすることが考えられます。このように、全国のひとり親相談支援の質が向上すれば、より多くの家庭が救われることでしょう。興味がある方は、ぜひ参加をご検討ください。こんな形で携わり合い、支援の輪を広げることができればと願っています。
お問い合わせ先
講座に関する詳細は、以下の連絡先までお問い合わせください。
地域や団体を超えた学びの場として、この講座が多くの方にとって有意義な機会になりますように。