SORACOMの新たな進化:800万回線突破
株式会社ソラコムが展開するデータ通信サービス「SORACOM Air」が、契約回線数800万を超えました。この成長により、SORACOMはIoT通信のリーダーとしての地位をさらに強固なものにしています。国際的な展開も手掛けており、213の国と地域、509キャリアにわたるネットワークを持ち、多岐にわたる業界でそのサービスが利用されています。
IoTの可能性を拡げる新サービス
2015年のサービス開始以来、ソラコムはIoTデバイスから得られるデータをクラウドと連携させる技術を提供してきました。特に目を引くのは、1回線から契約可能な柔軟性や、全てを一元管理できるWebコンソール、APIの導入です。これにより、開発者や企業は自社に合った形でデータを活用できる環境が整っています。
新たな戦略「リアルワールドAIプラットフォーム」
創立10周年を迎えるソラコムは、今後の戦略として「リアルワールドAIプラットフォーム」の提供を掲げています。AIとIoTの融合を図るこのプラットフォームでは、世界中のIoTデバイスから得た「Physical」情報と、企業などが持つ「Digital」情報を組み合わせ、より高度なデータ分析を実現することを目指しています。
具体的な取り組み例
1. 生成AIの活用
最近、ソラコムは生成AI技術を取り入れた業務支援の動きを強化しています。「Wisora」と呼ばれる社内外のユーザー向けのAIボットサービスによって、知識を現場で応用できる「知恵」に変換。これにより、ビジネス上の課題解決や判断サポートを行うことで、業務効率が向上しています。また、業務を支えるデータ分析基盤「SORACOM Query」も準備中で、専門的な技術を持たないユーザーでも自然言語でデータ分析が行えるようになります。
2. コネクティビティと新技術
SORACOMは、次世代のSIM技術「iSIM」への対応を含む、最新の通信規格を全う。さらに「SORACOM Connectivity Hypervisor」を開発し、1枚のSIMカードに複数の通信プロファイルを管理できる機能を提供する方向です。
ソラコムの未来と社会貢献
ソラコムのビジョンには、テクノロジーを構造的に普及させ、誰もが利用できる社会の実現があります。AIとの連携を強化することで、IoT領域における新たな可能性を引き出し、持続可能な社会の発展に寄与し続けるでしょう。これまでの10年間を振り返りつつ、新たな挑戦に向けた道筋を明確にしています。
ソラコムの提供する「SORACOM Air」やAIに関するサービスは、製造業やエネルギー産業、農業、防災といった多岐にわたる分野で活用されており、IoTプラットフォームとしての確固たる地位を築きつつあります。これからの社会やビジネスにおいて、ソラコムがどのような影響を与えていくのか、今後も目が離せません。