シングルマザー支援
2021-12-21 14:58:09
シングルマザーの経済的自立を支える寄付月間キャンペーンの意義
シングルマザーの経済的自立を支える寄付月間キャンペーンの意義
毎年12月は「寄付月間」として、多くの団体が様々な支援活動を展開します。その中でも、ひとり親支援を目的としたシングルマザーズシスターフッドのキャンペーンが注目を集めています。特に、シングルマザーが抱える経済的な問題に対して、マネーリテラシーを高めるための取り組みを強化しています。
現状の理解と経済状態の分析
日本には約123万人のひとり親世帯が存在し、その約87%は母子家庭です。多くのシングルマザーは、男女の社会的な立場の違いや貧困のリスクに直面しています。統計データから見ても、一般世帯の平均所得745万円に対して、母子世帯の平均所得は306万円と、その差は歴然です。また、働いて得られる所得に関しても、母子世帯はわずか231万円に留まっています。このような経済的困難は、社会保障からの給付を通じて一部緩和されてはいるものの、根本的な解決には至っていません。
心身のケアと深い悩みの共有
NPO法人シングルマザーズシスターフッドは、2020年春に新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、シングルマザー向けの「セルフケア講座」を開始しました。実際に1775人が参加し、多くのポジティブな声が寄せられましたが、その一方で身体的なケアだけでは根本的な支援には不十分だと気づいたのです。シングルマザーが直面する深刻な悩みに対して、知識や技術を提供する必要性が明らかになりました。
お金に対する不安と現実
シングルマザーの多くは、「お金に対する不安」が常にありますが、家計簿をつけている人は実にわずか4%に過ぎません。多くは「足りない」との感覚を持ちながら、具体的にいくら足りないのかを把握できていないのが現状です。これでは、どれだけ給付を受けても悩みは解決しないのです。そのため、シングルマザーに対するマネーリテラシー講座が必要となります。
無意識の固定観念を打破したい
シングルマザーは忙しさから家計簿をつける余裕がないと感じています。しかし、実際には「きっかけ」が不足している場合が多いのです。ある参加者は、家計簿をつけることで生活が安定し、自信がついたと語っています。実際にやってみた結果、生活が改善されたという声が重なります。
「寄付月間」の意義
今年の寄付月間においては、シングルマザーが執筆する手記を通じて、彼女たちの経済状況に対する理解と意識を高めることを目的としています。個々の体験を通したメッセージは、同じような境遇の方々にとって重要な「きっかけ」となることでしょう。
根本的な支援を目指す
物資や臨時給付は一時的な措置に過ぎず、本質的な支援には時間を要します。そして、その支援が実を結ぶのは、支えられた側が自立へ向かう道のりを歩むときです。シングルマザーの人生を変える支援を望む方々には、ぜひ寄付を検討していただきたいと思います。寄付は3000円から受け付けており、キャンペーンは12月31日まで続きます。
会社情報
- 会社名
-
NPO法人シングルマザーズシスターフッド
- 住所
- 東京都国立市東1-15-11 448ビル3F
- 電話番号
-
090-8490-5274