稲取温泉で楽しむ雛のつるし飾りまつり
毎年、稲取温泉で開催される「雛のつるし飾りまつり」は、地域の独自の伝統を体験できる素晴らしいイベントです。この祭りの特徴は、江戸時代後期にさかのぼる独特の飾り付けが行われることです。手作りで作られた雛のつるし飾りは、女の子の健やかな成長を願う思いが込められており、家族の愛情を感じることができます。
つるし飾りの歴史
雛のつるし飾りの起源は不明ですが、明治時代のあるおばあさんが子供の頃から飾られていたとされ、その伝統は百年以上を超えています。この地域特有の文化は、現代においてもその美しさと意味を失わず、毎年多くの来場者を迎えています。
雛のつるし飾り展示会場
2025年の開催期間は1月20日から3月31日まで。メイン会場である文化公園の雛の館では、様々な展示が行われています。入店料は500円で、午前9時から午後5時まで利用可能です。約11,000個のつるし飾りや、6,409個のジャンボつるし飾りが展示されている様子は圧巻です。さらに、福岡県柳川や山形県酒田の伝統的なつるし飾りもご覧いただけます。
協賛会場の魅力
各協賛会場では、雛のつるし飾りまつりのために特別に装飾されたエリアがあります。
- - なぶらととでは、江戸時代の雛人形が展示されています。古い雛が持つ歴史的価値を感じられる貴重な体験ができます。入場料は100円で、金曜から日曜の期間中に訪れることが可能です。
- - 収穫体験農園ふたつぼりでも地域の雛飾りが楽しめます。こちらは入場無料ですし、みかん狩りも楽しめるので、家族での訪問に最適です。
- - 八幡神社は、江戸時代の伝統を感じることのできる場所で、雛のつるし飾りが飾られています。入場は無料で、駐車場も整備されています。
素盞鳴神社の雛段飾り
素盞鳴神社でも特別な雛飾りが展示されており、ここでは118段にもわたる雛人形を見ることができます。これほどの段数で雛人形を飾っているのは日本一と言われており、その壮観さは訪れる人々を圧倒します。こちらの開催期間は2月15日から3月9日までです。
稲取温泉の魅力
稲取温泉は、非常に豊富な海の幸で知られる地域です。その中でも特筆すべきは、「稲取キンメ」として名高い金目鯛の料理です。また、温泉の質も高く、古くから湯治や観光客に利用されてきました。温泉街としての風情を感じながら、伝統文化に触れるこのまつりを訪れることは、特別な体験となるでしょう。
ぜひ、稲取温泉で行われる雛のつるし飾りまつりに参加し、心温まる歴史的な文化と美味しい料理を楽しんでみてはどうでしょうか。