関西外国語大学(大阪府枚方市に位置する)は、2023年の8月にタイでのインターンシッププログラムを実施することが決まりました。この活動は、日本の「DAISO(ダイソー)」を運営する株式会社大創産業との協力により行われ、実際にタイのシラチャとバンコクにある店舗や製造工場での貴重な体験が提供されます。
この取り組みに参加するのは、関西外国語大学の学生9名。彼らは2023年8月19日から29日までの11日間、タイ現地での業務を通じて、総合的かつ実践的な学びを得ることを目的としています。特に、ビジネスに必要な語学スキルの向上が大きなテーマとなり、英語の実践的な使用が求められます。
今年の4月、関西外国語大学ではアジアにおけるグローバル人材を育成するために「アジア共創学科」を新設しました。この新学科では、タイや中国、韓国、ベトナムなどの言語や社会情勢についての深い理解を促進し、学生に国際的な視野を持たせることを目指しています。
株式会社大創産業は、「世界中の人々の生活をワンプライスで豊かに変える」という企業理念のもと、日本発のグローバル小売業を展開しています。同社は「DAISO」や「Standard Products」、「THREEPPY」といったブランドを通じて、国内外で5,000店舗以上を運営しており、生活必需品から趣味嗜好品まで幅広い商品を展開しています。
インターンシップでは、単に業務体験をするだけでなく、参加者は現地の人々との交流を通じて、アジアの多様性を実感し、自分自身で主体的に考え、課題解決に向けた力を養うことができる仕組みになっています。具体的には、シラチャの製造工場で3日間、製造工程や設備の観察を行い、効率的な生産管理や現場での問題解決能力を高めつつ、管理者視点の育成も行います。その後は、バンコクで4日間、実店舗や関連企業を訪問し、ビジネス環境や文化を学ぶことで、より実務に即した経験を得られるでしょう。
さらに、関西外国語大学は一部の参加学生に対し、大学から奨学金として10万円を支給することを決定しています。この奨学金は、海外での学びを充実させるための支援を目的としており、学生たちにとっての大きな励みとなることでしょう。
このようなイニシアティブは、将来のキャリアにおいて競争力を持つ国際的な人材を育成する土台となることが期待されています。関西外国語大学がこのようにグローバルな視点を持ったプログラムを推進することは、教育の質を高めるだけでなく、日本の大学が国際的に存在感を示すためにも重要な役割を果たすでしょう。今後もこのような取り組みが広がり、多くの学生が世界の舞台で活躍することを願います。