厳選された恐怖譚『錠前怪談』が登場!
株式会社竹書房から、怪談作家・正木信太郎の新作『錠前怪談』が2025年9月29日に発売される。この書籍には、鍵師たちが実際に体験した恐ろしい事件が収められており、彼らの仕事である「開けてはいけなかった」扉の向こうに広がる恐怖が描かれている。
本書は全27の短編から成り、それぞれが興味深いテーマと不可思議な事件を取り入れた物語です。読者は、鍵を開ける職人たちが遭遇した異常な現象や恐怖の正体を知ることができます。
怖い話のあらすじ
1.
床下収納:開かなくなった床下収納を修理するために訪れた家。その鍵を開けると、井戸のような空間が広がり、人間の頭部とみられるものが発見される。
2.
古びた小箱:同業者間で噂されている箱。その中身にまつわる恐怖の話が展開される。
3.
マンションの部屋:短期間に同じ部屋の鍵修理を依頼された鍵師。しかし、依頼主は異なる人々で、その背後には驚きの真実が待っている。
4.
ダイヤル式金庫:古い金庫を開けようとした瞬間、謎の声と爪で引っかくような音がする。
5.
武家屋敷の蔵:特別な鍵を複製する依頼が、摩訶不思議な扉の先に導く。
6.
楽器ケース:ハーモニカに鎖がかけられている理由は、想像を超えた恐怖があった。
7.
隠し扉:新築のリゾートホテルで見つけた隠し扉。中にあった不気味な人形と、その詳細についての物語。
8.
廃屋:噂の幽霊屋敷で鍵を開けた鍵師が見た、異様な光景とは。
9.
物置部屋:何度も自動的に開いてしまう物置部屋の背後には、何か恐ろしい秘密が隠されている。
このように、各短編は独自の恐怖体験を提供し、読者を引き込む魅力があります。特に、鍵師という職業に着目している点が新鮮で、普段は触れられない恐怖の側面を探求する機会を与えてくれます。
作家・正木信太郎について
正木信太郎は、日本各地で怪談を集めている著名な怪談師。他にも『川の怪談』や『隠れ祓い師 有馬一の怪奇譚』など、数多くの著作を持つ。東京都内で開催される怪談イベント『寄り道怪談』を主催しており、さらに多彩な活動を展開している。彼の作品を通じて、読者は日本に根付く伝承や恐怖について深く考えさせられるだろう。
書籍情報
『錠前怪談』は文庫版で224ページ、予価は730円(税別)。書店での販売開始を心待ちにしている恐怖愛好者たちには必読の一冊となるだろう。詳細は竹書房の公式ウェブサイトで確認できる。
日本の怪談文化を引き継ぎ、独自の視点から再構築した『錠前怪談』。あなたも鍵を開ける勇気を持って、恐怖体験の世界へ飛び込んでみては?