北海道での世界規模スタートアップ共創プロジェクト
北海道の北広島市で、注目のスタートアップ支援プログラム「Hokkaido F Village X(HFX)」が始まりました。このプログラムは、世界中のスタートアップと地方自治体、パートナー企業が連携を図り、新しいビジネスを創出していくことを目的としています。
プログラム詳細と採択されたスタートアップ
HFXには、世界29カ国からの310社が応募し、その中から選ばれた11社が具体的な事業共創に向けた活動を開始します。採択されたのは、日本企業1社、そして海外からは10社が選ばれました。これらのスタートアップは次の通りです:
1.
Apptronik(アメリカ) – モビリティ向けの多機能ヒューマノイドロボット。
2.
Eztia(アメリカ) – 電源不要の長時間持続冷却素材。
3.
Fainders.ai Inc.(韓国) – AIによる無人レジ技術。
4.
Mori(アメリカ) – 野菜・果物の長持ちコーティング。
5.
Nature Coatings Inc.(アメリカ) – バイオベースの黒色顔料。
6.
Pontosense(カナダ) – 非侵襲的なワイヤレスRFセンサー。
7.
Seoul Dynamics(韓国) – 自走ロボットを開発。
8.
STREAMING HOUSE(韓国) – 地域創生のためのワーケーションプラットフォーム。
9.
Trip to Japan(アイスランド) – 日本旅程作成ツール。
10.
TechMagic株式会社(日本) – 厨房・食品工場の自動化ソリューション。
11.
Waymap(イギリス) – モーションセンサーを利用したナビゲーション技術。
これらのスタートアップは、パートナー企業であるヤマトホールディングス株式会社、株式会社JTB、東急不動産株式会社、そして北海道銀行などと協力しながら、地域の課題解決や魅力向上に取り組みます。
HFX Kickoff Weekの実施
8月25日からの一週間、「HFX Kickoff Week」が開催され、採択されたスタートアップが北海道に集まりました。この週では、北広島市の中学生とのワークショップや、地元起業家との交流会、現地視察などを通じて、北海道についての理解をさらに深めてもらいます。スタートアップ各社は、自身の特技や技術を活用し、地域のニーズに応えるべく活動を進めます。
応募状況と成功の要因
今年のプログラムは、満を持してスタートしました。3月に開始され5月に募集締切を迎えたこのプログラムでは、日本国内での告知活動にとどまらず、サンフランシスコやロンドンでの説明会も開催しました。その結果、世界28カ国のスタートアップ310社が参加を希望し、非常に高い応募率を記録したことは、HFXの魅力を示しています。地域課題に取り組みたいというスタートアップの意欲的な姿勢が評価された結果とも言えるでしょう。
Gloablなビジネス成長に向けて
HFXは、スクラムスタジオ株式会社が運営し、株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメントが運営に協力しています。将来的には、2025年から2028年までの期間でさらに多くのスタートアップを迎え入れ、北海道に新しい価値を生み出すことが期待されています。スタートアップが北海道に根付き、地域活性化に寄与するその姿は、今後のビジネスシーンにとっても非常に重要なポイントとなるでしょう。
このように、スタートアップの挑戦が北海道の未来を切り拓く可能性は大いにあり、この高い期待感には目が離せません。今後の展開に注目していきましょう。