科学の未来を切り拓く高校生のための特別セミナー
2025年9月26日、東京都で「第15回フロンティアサロン 永瀬賞」受賞者による高校生向けの特別講義『サイエンスセミナー』が開催されます。このイベントは、先端的な科学の知見を学生たちと共有することを目的としています。
フロンティアサロン 永瀬賞とは
「フロンティアサロン永瀬賞」は、若手研究者の育成を目的とした賞で、2023年に創設されました。この賞は、将来のノーベル賞受賞者になるであろう研究者を発掘し、社会に貢献する研究活動を促すことを目指しています。そのため、毎年、優れた研究を行っている若手研究者に賞が贈られています。
2025年の最優秀賞は東京大学の楊井伸浩教授が、特別賞には東北大学の小澤知己教授が選ばれました。
セミナーの概要
今回のセミナーでは、以下の2名の著名な研究者による講義が予定されています。
楊井伸浩教授による講義
テーマ: 量子の時代における化学者の挑戦
楊井教授は、光化学を専門にしており、量子状態を制御する新しい分野『量子生命化学』の研究に取り組んでいます。光のエネルギーを効率的に利用するための分子設計について語る予定で、未来の化学分野での可能性について深く掘り下げます。
小澤知己教授による講義
テーマ: トポロジーが拓く物理の地平 ~物質と次元を超えて~
小澤教授は物性物理学の分野で世界的に知られる研究者であり、物質の特性を理解するためにトポロジーという数学概念を利用しています。彼の講義では、金属や気体などの物質が持つ新しい特性についての研究成果が紹介され、未来の量子技術にどうつながるかが議論されるでしょう。
セミナーの意義
このサイエンスセミナーは、毎年参加する高校生にとって、最新の科学技術に触れる貴重な機会となります。1,000名以上の高校生が参加し、将来の研究者としての道を考えるキッカケとなることを期待されています。また、講義は後日全国の東進にて映像配信され、多くの学生に教育的価値を提供します。
フロンティアサロン財団の役割
この財団は2010年に設立され、若手研究者を支援するためのプラットフォームを提供しています。永瀬賞を通じて、将来の科学界を担う若者たちを育成する活動を行っており、各年の受賞者はその後の研究キャリアにおいても重要なステップを踏むことが期待されています。
株式会社ナガセの教育理念
株式会社ナガセは1976年に設立され、日本最大の民間教育ネットワークを展開しています。教育の重要性を認識し、心と体、そして知識のバランスの取れた人材の教育に力を入れています。永瀬賞の受賞者とともに未来を見据えた教育の重要性を改めて認識し、高校生たちが科学の進歩を身近に感じることのできる機会を提供していきます。
このサイエンスセミナーは、単なる学びの場ではなく、参加する高校生の未来の可能性を広げる貴重な時間となることが期待されています。未来の人類社会改善に寄与する研究に感銘を受け、それに触発される機会を大切にしてほしいと思います。