専門学校日本デザイナー学院が開設する新たなアニメ学科
専門学校日本デザイナー学院は、2026年4月に「総合アニメ・デジタルイラスト科」を新設することを発表しました。この学科は、次世代のアニメーションやデジタルイラスト業界をリードするクリエイターを育成することを目的としています。特に、映画やテレビ番組で数多くの名作に携わってきたスタジオジブリ出身の舘野仁美氏が代表を務める「ササユリ動画研修所」と提携し、プロフェッショナルによる指導が受けられる教育環境が整えられています。
アニメ業界を支えるノウハウの結集
この新学科では、アニメ制作における実務的な知識や技術が身につくことが目玉です。具体的には、プロアニメーター養成に特化したカリキュラムを導入し、現場で必要とされるルールやスキルを徹底的に学びます。これにより、技術とセンスを兼ね備えた即戦力となる人材を育てることが可能です。
また、デジタルイラストの技術も幅広く学べるため、アニメーションだけでなく、イラスト分野においても競争力を持ったクリエイターが育成されます。ワコム社製の最上位液晶ペンタブレットが導入されたデジタルクリエイションスタジオ、トレース台やアームライトが設置されたマンガ・イラストルームは、業界水準を超える制作環境を提供します。
専門学校日本デザイナー学院の歴史
専門学校日本デザイナー学院は1965年に設立されて以来、多くのクリエイターを育成。最新の教育内容に基づいた「Real Education」を教育理念として掲げ、業界で活躍する人材の輩出を目指してきました。アニメーション分野でも求められるスキルのニーズに応えるため、新たにアニメ関連の学科が設立されることは、同学院の集大成とも言えるでしょう。
ササユリ動画研修所の役割
「ササユリ動画研修所」は、舘野仁美氏の指導のもと、アニメ制作の現場で通用するスキルを伝える教育機関として知られています。彼女自身もアニメーターの経験が豊富で、現場の実情に基づいたカリキュラムを提供することに情熱を注いでいます。アニメ業界で必要とされるルールやセンス、特に現場での暗黙の了解やコミュニケーションも重視されています。
学生の未来を切り拓く
新しい「総合アニメ・デジタルイラスト科」の設置により、学生たちは実務に即した知識や技術を学び、卒業後にはアニメーターとして即戦力となることが期待されています。専門学校日本デザイナー学院校長の野口朝夫氏は「日本のアニメは世界に名を馳せていますが、その担い手は不十分です。この新学科が、より多くの意欲的な人材を業界に送り出すことを願っています」と語っています。
新学科の基本情報
- - 学科名称: 総合アニメ・デジタルイラスト科
- - 募集定員: 40名
- - 開設時期: 2026年4月(認可申請中)
- - 開設場所: 専門学校日本デザイナー学院
- - 公式サイト: 専門学校日本デザイナー学院
この新設学科は、アニメーション制作におけるクリエイティブな人材育成の新たなステージを切り拓くものであり、多大な期待が寄せられています。日本のアニメーション文化のさらなる発展に向けて、今後の展開が楽しみです。