オンラインで繋がる助産師の新しい形 -じょさんしonlineの取り組み-

オンラインで繋がる助産師の新しい形

妊娠、出産、育児は人生の中でも特に重要で変化に富んだ時期です。しかし、これらを経験する女性が孤独感や不安を感じることは少なくありません。その不安を解消するために立ち上がったのが、じょさんしonlineです。このサービスは、オンラインで助産師と繋がることができ、24時間いつでも相談ができる画期的な仕組みです。

背景にある思い

じょさんしonlineを設立した代表の杉浦加菜子さんは、オランダで夫の転勤に伴い、妊娠・出産を経験しました。その際、知り合いもおらず不安の中で過ごす日々を送りました。彼女は、「どんな場所にいても安心して命を宿し育んでいける社会を作りたい」という強い思いからこのサービスを始めることを決意しました。2020年に正式にサービスを開始し、多くの女性に助けの手を差し伸べることを目指しています。

提供するサービスの特徴

じょさんしonlineでは、以下のようなサービスを提供しています。

24時間オンライン相談

ZOOMを使用したオンライン相談サービスは、ユーザーが事前に予約することによって、希望の助産師と時間を調整しながら相談することができるシステムです。特に、海外に住む日本人の方々のために、時差を考慮したサポートを行うことも可能です。夜間の相談も受け付けるため、育児において多忙な親たちにとって、非常に利便性があります。

オンラインセミナー

また、助産師によるオンライン育児講座やセミナーも実施しています。IBCLC（国際ラクテーションコンサルタント）や性教育認定講師の資格を持つ専門家が、母乳育児の技術や育児に関するスキルを教える内容です。自宅にいながら受講可能なため、忙しい共働き家庭にも大変便利です。

社会資源との連携

相談内容に応じて、必要に応じた直接的なケアも提供しています。お近くの助産院の紹介や、出張訪問も行っており、加えて、行政サービスや病院との連携を図ることで、より手厚いサポートを実現します。

これからの展望

じょさんしonlineは、設立から急速に成長を遂げています。特に、コロナ禍においては、自宅でのサポートがより重要視されるようになり、オンラインの需要が高まりました。杉浦さんは、「助産師の存在を気軽に感じられることで、女性たちの妊娠・出産期の不安を軽減できるよう、さらなる発展を目指したい」と語っています。