ウブンが分析、2023年プライム感謝祭でユーザー動向を解明

ウブンが分析する2023年プライム感謝祭のユーザー動向

2023年10月14日から15日にかけて開催されたAmazonの「プライム感謝祭」について、株式会社ウブンはそのユーザー動向を詳しく調査しました。ウブンは、Amazon Marketing Cloud（AMC）と自社開発の「Ubun BASE」というツールを駆使し、マーケティング支援の精度を高めています。この調査は、2024年10月19日および20日に行われる次回のプライム感謝祭に向けた最適な戦略立案のために行われました。

購入ユーザーの初回閲覧タイミング

調査によれば、プライム感謝祭で商品を購入したユーザーの約70%が、祭り当日に初めて商品ページを閲覧していることがわかりました。このデータは、かつてのプライムデーとは異なり、当日初回閲覧が際立って多いことを示しています。特にハードライン製品（家電やPC周辺機器）では、事前に商品を閲覧した後に購入するユーザーも見受けられました。

一方で、昨年初めてのプライム感謝祭開催時には、ユーザーの認知度が低かったことも影響しており、今年はその認知度の向上が期待されています。それに伴い、プライム感謝祭前に消費者に商品ページを見てもらう施策が重要になってくるでしょう。

ページ回遊による売上の拡大

調査の結果、プライム感謝祭期間中のページビュー（PV）数が増えたことが確認されました。PV数が多いほど、商品やブランドへの理解が深まるため、購入率（CVR）が上昇する傾向があります。特に、1回しか商品を閲覧しなかったユーザーに比べ、3回以上閲覧したユーザーのCVRは約2倍になるとのことです。このため、商品の相互回遊を促す施策が有効とされています。

ハードライン製品においては、6回の閲覧でCVRが向上することが示されており、十分な商品理解が必要です。そのため、戦略として商品ページの作り込みやリターゲティング広告の利用が求められます。

ビッグセールにおける購入機会の把握

ウブンの調査では、年に複数回同じメーカーの商品を購入するユーザーは非常に少なく、ほとんどの消費者がビッグセールのいずれかにしか参加しないことも明らかになりました。特にAmazonでは、プライムデー、プライム感謝祭、ブラックフライデーの大セールを実施していますが、ユーザーの購買行動は各セールに大きく影響されていることが示唆されます。祭り際に認知度が低かった昨年の状況を踏まえると、プライム感謝祭に向けた特別な施策が必要であるため、その点で改善策に取り組むことが重要です。

売上最大化に向けた戦略の模索

今回の調査結果を基に、2023年プライム感謝祭での売上最大化には、ユーザーが複数回商品ページを閲覧する施策が不可欠であるとの結論に至りました。データを活用した戦略的アプローチにより、顧客の購入決定に影響を与え、さらなる売上拡大に繋げることができると期待されます。

ウブンが提供する「Ubun BASE」は、Amazonマーケティング活動を支援するための無料分析ツールです。詳細については以下のリンクでご確認ください。