MICE業界の温室効果ガス排出可視化
はじめに
近年、温室効果ガス(GHG)排出の管理が企業にとって重要な課題となっています。特に、MICE(Meeting, Incentive, Convention, Exhibition)業界においても、環境への配慮が求められるようになってきています。株式会社コングレが株式会社Zeveroと協力し、全体の事業活動におけるGHG排出量を算定する取り組みを実施しました。計算されたデータは、環境負荷軽減策を考える基盤となります。
GHG排出量の算定結果
コングレ全体(Scope1–3)
算定対象は2024年度の全社活動です。結果として、コングレが排出したGHGの量は38,746トンCO₂eに達しました。この中で最も多くの排出を占めていたのはScope3で、「購入した製品・サービス」が主要因でした。また、電気に関する排出も重要であり、これらの結果から、施設運営とMICE企画における排出構造の重要性が浮き彫りとなりました。
イベントLCAによる展示会のGHG算定
第2回Japan Drone/次世代エアモビリティEXPO 2025
後半では、特定のイベントにおけるGHG排出量の算定を行いました。一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)と共に開催する「第2回Japan Drone/次世代エアモビリティEXPO 2025」で、様々な要素について詳細に評価した結果、合計103.3トンCO₂eのGHGが排出されたことが示されています。この算定により、全体だけでなく、個別の展示ブースごとの排出状況も明らかにされました。
具体的な算定項目
- - 会場エネルギー、飲食、廃棄物
- - 展示施工・装飾
- - 物品レンタル・印刷物
- - 移動・宿泊費
このような細かな条件を考慮することにより、排出データがより実用的なものとなります。
算定の意義と今後の展望
今回の取り組みを通じて、コングレは排出の傾向を多層的に可視化しました。これはさらなる削減施策の基盤となるものであり、企業の環境負荷を減少させるための第一歩としての意義を持っています。今後、以下のような具体的施策を推進する方針です。
1.
展示会・イベントにおけるLCA算定の継続実施
2.
施設利用者向けの算定支援
3.
優先領域の整理と情報開示の充実
これらの施策が実行されることで、MICEの環境負荷を効果的に削減し、サステナブルな社会に向けた進展が期待されます。
コングレとZeveroの協業
サステナブルなMICE運営を実現するために、コングレはZeveroと手を組んでいます。Zeveroは企業のサステナビリティ戦略を支援するプラットフォームを提供しており、AI技術を駆使して、具体的な排出削減アクションを提案します。このような専門的な支援を活用し、今後も持続可能な運営を目指します。
結論
今回の取り組みは単なる数値管理ではなく、MICEビジネス全体の環境負荷を認識し、今後の施策に結び付けるための重要なステップです。コングレは引き続き、サステナブルな運営を推進していきます。