風力推進装置搭載
2023-03-23 13:00:01
国内電力会社向け石炭専用船に初の風力推進装置を搭載
国内電力会社向け石炭専用船にカイト搭載
国内の電力会社向けに建造された石炭専用船に、画期的な風力推進装置が搭載されることが決定しました。この装置は、「シーウイング」と呼ばれ、風の力を利用して船の推進を補助するものです。これにより、船舶は燃料となる重油の使用量を削減でき、航行時のCO2排出量は従来の平均から約20%減少することが期待されています。特に、国内の電力会社向け石炭専用船では、初めてこの風力推進装置が導入されることになります。
この石炭専用船は、2019年9月に「Jパワー」と「川崎汽船」が契約を結び、就航を開始しています。また、環境への配慮から、船舶には「SOxスクラバー」が搭載されており、エンジンから排出される硫黄酸化物を効果的に除去しています。今回のシーウイング導入により、さらなる環境負荷の低減が期待されます。
シーウイングとは?
シーウイングは、航空大手エアバス社から分社したエアシーズ社によって開発された自動カイトシステムです。本船の船首部に搭載されるこのシステムは、一定の風力や風向きの条件下で、自動的にカイトを展開したり格納したりすることができます。船上からの簡単なスイッチ操作で、風力を利用して推進力の補助効果を得ることが可能となります。これにより、CO2排出量の大幅な削減が見込まれています。
環境への取り組み
Jパワーは、2021年2月に発表した「J-POWER BLUE MISSION 2050」に基づき、カーボンニュートラルの実現に向けて今後も挑戦を続けていきます。風力推進装置の導入はその一環として位置づけられ、持続可能なエネルギーへの転換を図る重要なステップとなっています。
環境問題はますます重要視される中、これらの取り組みがどのように発展していくのか、引き続き注目していく必要があります。今後の展開に期待が寄せられます。
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詳細な情報は、J-POWERの公式ウェブサイトで確認できます。
会社情報
- 会社名
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電源開発株式会社
- 住所
- 東京都中央区銀座6-15-1
- 電話番号
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