世界最大の旅行プラットフォーム「Tripadvisor」が、2024年冬の旅行動向を発表しました。調査結果によると、今冬(2024年12月1日~2025年2月28日)は、海外旅行を計画している世界の旅行者の割合が昨年同時期と比べて21%上昇。日本でも、34%の旅行者がこれまで訪れたことがない場所への旅行を計画していることが明らかになりました。
旅行計画に影響を与える経済状況については、昨年と同様に「ガソリン代やエネルギーコストの上昇」が日本人旅行者の懸念事項として1位に挙げられました。しかし、今年の割合は32%と、昨年の52%と比べて低くなっています。これは、エネルギー価格の上昇が落ち着いてきたことや、旅行への意欲が経済状況への懸念を上回っていることを示唆していると考えられます。
2024年冬の人気観光地は、国内では北海道の中央区、千葉県の浦安市、神奈川県の箱根町、福岡県の博多区、京都府の下京区、沖縄県の那覇市、東京都の港区、大阪府の中央区、東京都の千代田区、静岡県の熱海市などが挙げられています。海外では、ソウル、バンコク、ホノルル、パリ、香港、シンガポール、中山区(台湾)、ハノイ、ホーチミン、ロンドンなどが人気です。
また、トリップアドバイザーが旅行に関する消費動向と各カテゴリーの人気ブランドを調査した「Brands We Travel With」によると、世界の旅行者の84%が旅行計画時や旅行中に電化製品、パーソナルケア用品、衣料品、ストリーミングサービス、ファストフード、金融サービスやモバイルデータ通信などの利用や購入を積極的に検討していることが明らかになりました。調査結果から、旅行の意思決定におけるデジタルコンテンツの重要性や、旅行準備段階での具体的な消費傾向が浮き彫りになりました。
日本人旅行者の消費トレンドでは、コストパフォーマンスが高い航空会社ブランドや、便利なフライトスケジュール、快適なフライト体験が重視されています。旅行のリサーチ段階では、レンタカーサービスの検討率が高く、旅行に特化した電化製品の購入も検討されているようです。国内旅行では、ファストフード店の利用率が高く、金融サービスは旅行の初期段階で検討される傾向があります。海外旅行では、Wi-Fiや海外で使えるモバイルデータ通信の利用が検討されています。また、旅行の準備段階では、パーソナルケア用品の検討率が高く、旅行中は衣類、アクセサリー、靴などの購入も検討されています。
トリップアドバイザーの調査結果から、2024年冬の旅行市場は、経済状況への懸念はあるものの、旅行意欲が高く、多様な消費トレンドが見られることがわかります。旅行計画を立てる際には、今回の調査結果を参考に、旅行の目的に合った最適なプランを検討してみてはいかがでしょうか。