株式会社ラックが描く新しいJSOCの未来
株式会社ラックは、2024年12月9日にセキュリティ監視センターJSOCの新たな事業戦略を発表しました。この戦略の目的は、急速に進化するサイバー脅威に対抗するために、従来のアプローチを超えた革新的な「守るSOC」を実現することです。
サイバー脅威の現状と従来アプローチの限界
近年のサイバー攻撃は、ますます巧妙かつ高度化しており、単なるリアルタイム監視だけでは不十分です。これまでは、企業のセキュリティオペレーションセンター(SOC)はネットワーク上の異常を監視し、脅威を検出した後に対応していたものの、サイバー攻撃の手法は進化を遂げ、攻撃から情報の窃取やデータの暗号化までの時間が急速に短縮されています。そのため、より効果的で迅速な対応が求められています。
ラックが掲げる「守るSOC」は、ゼロトラスト時代のセキュリティ戦略の礎を形成します。サイバー脅威の進化に伴い、企業は従来の枠組みを超えたアプローチが必要であり、先進的なSOCは脅威を積極的に予測・検知し、迅速に対応することが求められています。
次世代JSOCのポイント
ラックの次世代JSOCでは、3つの主要なポイントが掲げられています。
1.
技術戦略: AIと脅威インテリジェンスを活用し、本当に必要な脅威を的確に検出。独自の情報や緊急対応サービスを統合し、一連の流れをスムーズに行える体制を構築します。
2.
サービスオペレーション戦略: 従来の監視体制を刷新し、予防と防御の観点からの新しい統合型マネージドサービス「JSOC xPDR監視・運用サービス」を提供。24時間365日の運用体制を維持しつつ、緊急時のサポートを強化。
3.
人材育成戦略: 高度な専門職が必要です。セキュリティの進化に対応するため、AIやクラウドセキュリティに関するスキルを強化し、実践経験を積む教育を行います。また、国際的な人材の採用・育成にも力を入れます。
新サービス「JSOC xPDR」について
ラックは新たなサービス「JSOC xPDR」を2025年4月にリリースします。このサービスは、予防と保護を意味する「P」を含むもので、企業のクラウド環境を含む全体にわたるセキュリティ監視を実現します。特にMicrosoft 365を中心にした監視体制を整え、ゼロトラスト関連ソリューションの柔軟な追加も可能です。
企業からの期待
日本マイクロソフト社のCISOも、ラックの新戦略について高く評価しています。Microsoft Sentinelを活用し、ラックの専門知識とテクノロジーが融合することでセキュリティのレベルアップが期待されます。
株式会社ラックの位置付け
ラックは、サイバーセキュリティ分野でのリーディングカンパニーとして、国内のセキュリティ業界をけん引しています。今後、ますます複雑化するセキュリティ環境において、企業に安心、安全な社会を提供するために、挑戦が続きます。正確で迅速なセキュリティ対策が求められる中、ラックが新たなJSOCを形成し、信頼性の高いサービスを提供することで、企業の未来を支えます。