HIGHLIGHT、15周年記念日本公演レビュー：時を超えた感動のステージ

K-POPグループHIGHLIGHTがデビュー15周年を迎え、2024年7月19日と20日の2日間にわたって東京・Zepp Hanedaでアジアツアー日本公演「HIGHLIGHT LIVE 2024 [LIGHTS GO ON, AGAIN] in JAPAN」を開催しました。本公演は約1年9ヶ月ぶりの来日となり、ファンの期待が高まる中、初日の模様をお伝えします。

開演時刻になり、会場の照明が落ちると、待ちわびたファンたちの歓声が響き渡りました。オープニングVCRでメンバーが光の下に集結し、続けて赤と青の照明が場内を彩り、鼓動のようなビートが響く中、真っ赤に染まったステージ背後から4人が登場しました。スタートの曲は「Switch On」。モノトーンのスタイリッシュな衣装をまとった彼らは、曲のクオリティーで会場を魅了しました。

3曲を終えた後、「こんにちは！HIGHLIGHTです！」と日本語で挨拶し、場内は熱狂の渦に包まれました。続いて「Feel Your Love」や「Give You My All」を披露しながら、会場のテンションはどんどん上昇。特に「CALLING YOU」ではファンと一緒に歌い合うシーンが見られ、距離感の近さを楽しみながらの演出が印象的でした。

MCでは、ファンたちから「日本で何をしたらいいか」という質問が飛び出し、ギグァンが「SHIBUYA SKYに行こう！」と提案する場面も。有名な「얼굴 찌푸리지 말아요 (Plz Don't Be Sad)」ではサインボールが客席に投げ込まれ、会場の興奮はさらに高まりました。「BODY」では極上のビートに合わせてファンと一体となったパフォーマンスを見せ、観客との結束が感じられました。

次に表示されたVCRでは、ファンの思いを代弁するような映像が流れ、会場も静かに見守る中、耳馴染みのあるイントロが流れ出し、ビースト時代のデビュー曲「Bad Girl」が始まると場内が一瞬で湧き上がりました。白い衣装に着替えた彼らが再び登場すると、すぐにファンたちもBEASTに戻ったかのように反応。続けての「Shock (Japanese Ver.)」や「Special」は、ファンたちの掛け声と共に熱狂の連鎖を生み出しました。

この日、HIGHLIGHTは「BEAST」としてだけでなく、ファンへの感謝を込めて様々な楽曲を披露。ドゥジュンは「BEASTとして、そしてHIGHLIGHTとして…」と感謝の言葉を述べ、温かな雰囲気が流れました。その後も「Shadow」や「Good Luck」が力強く会場を盛り上げ、そのパフォーマンスは彼らの15年間の集大成とも言えるものでした。

その後、LEDの背景が夕陽を模したオレンジ色の暖かい明かりに照らされ、4人がデニムの衣装で再登場。ここから再びHIGHLIGHTの楽曲が続き、「불어온다 (NOT THE END)」では会場全体がリズムに合わせて揺れ、幸せな瞬間が訪れました。公演も後半に差し掛かると、感謝の言葉や日本のファンへの想いが溢れ、ドゥジュンの「寂しい…」との言葉に多くのファンが同感する瞬間も。

最後に「In My Head」から「Don't Leave」は強い一体感で包み込まれ、4人はファンとの大切な時間を締めくくっていきました。ステージを去る際には全員で「ありがとうございました！」と手を振り、続くアンコールでも多くの感動を与えてくれました。特にヨソプが涙を堪える姿に多くのファンの胸を打ち、素晴らしいラストとなりました。

15年間、どんな困難に見舞われても、自らの光を失うことなく歌い続けるHIGHLIGHT。彼らが取り戻したBEASTの名も加えて、今後さらに輝きを増していくことが期待される公演となりました。