大分県日田市での生成AI研修
2025年11月14日、Polimill株式会社は大分県日田市の協力により、自治体向けに新しい生成AI「QommonsAI」の導入と活用をテーマとした研修を実施しました。この研修は、現地開催とオンライン形式を融合させたハイブリッド型で行われ、全国から250以上の自治体が参加しました。参加者の総合満足度は5点満点中4.69という高評価を記録し、多くの自治体職員が新たな技術の導入に期待を寄せる結果となりました。
研修プログラムの内容
今回の研修は、午前中に管理職向け、午後に全職員向けの2部構成で進行しました。特に重視されたのは、生成AI導入初期の不安を解消し、基本的な操作方法から実際の業務での具体的な活用法までをわかりやすく紹介することでした。そのため、各部門では受講者が実際に操作を体験できるような実践的なプログラムが組まれています。
管理職向け研修
午前の部では、生成AIの基礎知識に加え、自治体業務において重要視されている「議会対応AI」や「公共サービスサポートAI」の活用法を学びました。参加者は、実際にAIを利用して議会答弁案を作成する手順や、議会議事録に基づいた再質問の対応に使えるプロンプト設計を体験しました。また、式典などで使う挨拶文の生成ワークでは、聴衆に読み上げやすい、自然な口調の文を作成する技術も習得しました。
全職員向け研修
午後の全職員向け研修では、「生成AIとは何か?」という基本的な疑問に対する講義とデモを行いました。QommonsAIを実際に操作しながら、以下のような職務に役立つ活用例を紹介しました:
- - 議会答弁メモの作成
- - 会議資料や報告書の要約
- - 防災訓練の参加を呼びかけるSNS投稿文の作成
- - Excel関数の作成
- - 地域の健康づくりに関する新事業案の提案
受講者は、プロンプト設計の役割や目的、トーン、出力形式を意識しながら、より自然で高品質な文書を生成する実践を行いました。これにより、生成AIの有効活用が日常業務にどのように役立つかを実感しました。
参加者の声
研修後のアンケートでは、多くの参加者から充実した内容であったとの声が寄せられました。「ぜひ自町でも幹部職員向けに開催したい」との意見や、「AIに質問してプロンプトを作る手法に驚いた」との感想がありました。また、新しい知識を使っていくことで定着すると考える者も多く、今後の自己研鑽への期待感が伺えました。
通信環境と運営対応
オンラインでの参加者の割合が多い中、アンケート結果では「通信環境に問題なし」とする回答が多く寄せられ、全体的に安定した視聴環境が提供されたことが評価されました。一部で音声の遅延や画面停止が報告されたものの、基本的には問題なく運営が行われました。今後もZoomによるオンライン開催を継続し、アーカイブ提供や資料の最適化を進めるとのことです。
QommonsAIとは?
QommonsAIは、議会答弁メモの作成や住民対応文書の生成など、自治体業務に特化した生成AIです。多様な専門分野に応じたAIを搭載しており、住民サービスの質向上と職員の生産性向上を支援します。1,000アカウントまでは無料で提供しており、もっと多くの自治体に活用してもらえるよう努めています。
会社概要
Polimill株式会社は、省庁・自治体向けの生成AI「QommonsAI」と意見表明プラットフォーム「Surfvote」を提供するICTスタートアップです。AIとSNSの力を活用して、誰もが社会のルール作りに参加できる持続可能な社会を目指しています。