FC今治高校 里山校、本格始動の令和の「学び」
2024年4月、愛媛県今治市に新たに設立されたFC今治高校里山校(以下、FCI)は、元サッカー日本代表監督の岡田武史氏が学園長を務める新しいタイプの高等学校です。2023年4月に1期生が入学し、2026年には初めて全学年が揃い、計188名が在籍することとなりました。開校からわずか3年で、志願者数は初年度の0.49倍から1.83倍へと急上昇し、多くの生徒が集まる人気校へと成長を遂げました。
スタイリッシュな学びの場、FC今治高校
FCIの特色は、他校とは一線を画した教育理念とカリキュラムにあります。例えば、入学した生徒の約68%は県外からの進学者であり、全国34都府県から多種多様な背景を持つ生徒が集まっています。この背景は、従来の「偏差値」ではなく「生きる力」を重視した学びへの期待の現れです。生徒たちは今治という地域全体をキャンパスと捉え、共同生活を送りながら互いに切磋琢磨する環境が整っています。
学生の自己肯定感を育む「新しい教育法」
FCIでは、89.4%の生徒が将来の夢を持っていると回答し、さらに94.7%が自分の学びには意味があると感じています。これは、実社会と連携した学びを通じて強い自己肯定感を得られるためです。また、年間50名以上の多様な講師が特別講座を実施し、ビジネス、スポーツ、アート等の第一線で活躍するプロフェッショナルとのダイレクトな対話を通じて実人生に密接に関わる内容が展開されています。
探究学習を重視した独自カリキュラム
FCIでは、54単位の学習を必要とする一般的な高校教育と異なり、74単位に集約し、その3分の1を「探究学習」と「野外学習」に充てています。特に探究学習では標準の2〜3倍の単位を設け、社会の現実に挑む能力を養うための豊富な学びが用意されています。生徒はこの余白を利用して、自身の学びをカスタマイズしながら、自発的に成長することを目指します。
学校の教育方針「3つの柱」
FCIでは従来の教育モデルをアップデートするために、以下の3つの柱を掲げています。
1.
校則は簡潔に:法令遵守、命の危険回避、他人の成長を妨げないという基本的なルールのみが設定され、あとは生徒たちが自主的に定義します。
2.
定期テストの廃止:試験をなくし、生徒の課題発見能力や試行錯誤のプロセスを重視した評価方法にシフト。
3.
教員の役割の変化:教員は教える立場から生徒と共に考える「伴走者」として機能し、フラットな関係を築くよう努めています。
FCIの未来へ向けた展望
岡田武史学園長は「FCIは、生徒が主体的に自分の学びを創り出す場です。これからも皆さんと共に、より良い学校作りを進めていきたい」と語り、一層の成長を期待しています。また、辻正太校長も、「多様な個性が混ざり合うことで新しい日々を創ることが楽しみ」と述べ、BCIの進むべき道を明言しています。
さいごに
FC今治高校里山校の挑戦は、既存の教育スタイルを見直す一つのケーススタディとなっており、教育の未来に向けた様々な示唆を与えています。多様なバックグラウンドを持つ生徒が集う今この場所で、新たなリーダーを育成するために、FCIはますます進化を続けていくことでしょう。彼らの未来に期待が膨らむばかりです。