三保造船所が進める水力発電導入の意義
静岡県静岡市にある株式会社三保造船所は、再生可能エネルギーの導入に注力し、全ての施設で水力発電を実施することを発表しました。この取り組みにより、年間約730トンのCO2を削減することが見込まれており、企業としての環境への配慮が顕著に表れています。
地域の水資源を活用したエネルギー生産
今回の水力発電は、富士川、安倍川、大井川、天竜川といった静岡県内の豊富な水資源を利用しています。このエネルギーの地産地消を進めることで、地域との共生を図るという常石グループの理念を体現しています。再生可能エネルギーの利用は、持続可能な未来へ寄与する重要なステップといえるでしょう。
先進的な省エネルギーの取り組み
三保造船所は以前より、中部電力ミライズの「見える化」サービスの活用を通じて、省エネルギーの取り組みを行っています。コンプレッサの効率改善、夜間電力の使用削減などで、工場全体の電力消費とCO2排出量を大幅に減少させてきました。この成果が認められ、2022年度には省エネルギーセンター会長賞を授与されるなど、業界内外での評価も高まっています。
社長のメッセージ
代表取締役社長の檀上明人氏は「全施設で100%再生可能エネルギー化を実現できたことは大きな進展だ。2050年カーボンニュートラルの実現に向けた重要なマイルストーンであり、今後も地域に根ざした脱炭素化を推進していく」と語っています。
三保造船所の概要
三保造船所は、1919年に設立された造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの一員です。鮪延縄漁船や鰹一本釣り漁船など、国内の漁船建造でトップシェアを誇っています。また、官公庁向けの船舶や漁業取締船の建造も行っており、広範な技術力を有しています。
このような積極的な取り組みを通じて、三保造船所は地域社会と環境の持続可能な未来を目指し、今後も邁進していくことでしょう。三保造船所のホームページでは、今後の取り組みや企業情報が詳しく紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
三保造船所 公式サイト