RistがAIを駆使した新しい排水監視システムを発表、業務効率を大幅向上

新しい排水監視システム「FLOCAN®」のアップデート

排水処理は、現在の環境問題への対策として非常に重要な役割を担っていますが、作業員の負担も大きな課題となっています。そんな中、株式会社RistはAI技術を活用した排水監視システム「FLOCAN®」を2025年2月21日よりアップデートし、業務負荷を90%以上削減することに成功しました。

「FLOCAN®」の機能拡張

これまで「FLOCAN®」は、目視で行う排水監視の自動化を目的としており、作業員が手間をかけていたさまざまな点検作業をAIが担当できるようになっています。新たに導入された機能により、監視対象が多様化し、特に水処理施設の環境に応じた柔軟な対応が可能になりました。

具体的には、従来のフロック異常検知だけでなく、色味変化や泡の状態など、肉眼では捉えづらい水面の異常をリアルタイムで検知できるようになっています。このシステムは、特に広い施設や多様な天候条件にも対応できるため、設置の自由度が増し、多くの企業による導入が期待されます。

日本の水環境とその課題

近年、日本では地球温暖化や自然災害の影響で水環境に対する意識が高まっています。2024年8月には政府が「水循環基本計画」の見直しを発表し、水質管理の重要性が再認識されています。排水処理の基準は法律によって厳格に定められており、そうした基準を満たすためにも効果的な監視システムが求められています。

省力化と効果的な監視体制

Ristが提供する「FLOCAN®」を導入することで、従来の手作業による監視から、24時間体制でのAIによる監視が実現します。これにより、作業員は異常発生時の迅速な対応に専念でき、業務の効率化が可能となります。また、屋外の様々な気象条件下でも安定した運用が行える設計になっています。

導入事例の紹介

すでに京セラの野洲工場でも導入が進んでおり、測定結果からも「FLOCAN®」の効果が証明されています。将来的には、日本全国のより多くの水処理施設や工場に導入され、水循環の保全に貢献することが期待されます。

Ristの今後の取り組み

なお、Ristでは本システムの試験導入を希望する企業を募集中です。企業が抱える排水処理の課題に対して、AIソリューションを通して実践的な改善提案を行い、共にフィードバックを通じてシステムの改良を図るという継続的な取り組みを進めています。興味のある方は、ぜひ「FLOCAN®」のサービスページをご覧ください。