神奈川が次世代型太陽電池普及へ向けた実証事業を開始
神奈川県は、環境問題に対応するため、次世代型太陽電池の普及に向けた実証事業を開始し、地域全体での取り組みを強化しています。このプロジェクトは、「薄くて、軽くて、曲げられる」特長を持つペロブスカイト太陽電池など、新しいタイプの太陽電池の需要を生み出し、県民や事業者にその存在を知ってもらうことを目指しています。
実証事業の概要
今回、神奈川県内で実施される実証事業として、次の5件のプロジェクトが採択されました。これらのプロジェクトを通じて、次世代型太陽電池の技術を活用し、普及促進を図る計画です。
1.
神奈川中央交通株式会社
実施場所: 平塚営業所の路線バス
2.
日産自動車株式会社
実施場所: 日産神奈川販売株式会社 R1東戸塚店
3.
株式会社PXP
実施場所: FUN+TECH LABO、県庁渡り廊下
4.
株式会社ベイサン
実施場所: 神奈川県総合防災センター等
5.
株式会社マクニカ
実施場所: 箱根湯本駅、早雲山駅
これらのプロジェクトは、準備が整い次第、2023年9月下旬から順次開始される予定です。事業者が実施する各プロジェクトでは、次世代型太陽電池を用いた具体的な利用ケースが紹介され、県民にその利便性を直接体感してもらう機会が提供されます。
脱炭素への取り組み
その一環として、新たに立ち上げられる「次世代型太陽電池早期普及プロジェクト」は、企業や大学、自治体、金融機関、団体、そして県民などが一堂に集まる「かながわ脱炭素推進会議」に基づき進められます。このプロジェクトは、約40の関係者が参加し、次世代型太陽電池の需要創出に向けた具体的な課題を整理し、検討します。また、実証事業で得られたデータや経験を活用しながら、屋根などへの設置を想定したケーススタディも行われます。
プロジェクト会議の開催
次世代型太陽電池早期普及プロジェクトの第一回会議は、令和7年7月30日(水)14時から16時まで神奈川県庁西庁舎703会議室で開催される予定です。会議では、次世代型太陽電池に関する開発状況や課題を共有し、具体的なケーススタディについての設定が行われる予定です。
参加者には学識経験者や電池開発メーカー、設置希望の企業が含まれ、「実証事業」に関連する事業者も出席します。会議に関する取材申し込みは、前日までに連絡をすることで可能ですが、会議中の撮影は許可されていません。
このように、神奈川県では脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進められており、地域全体で次世代型太陽電池の普及に向けた具体的なステップを踏んでいます。これにより、今後の環境問題への対応や新たなエネルギー政策の形成に期待が寄せられています。