東京都墨田区とハミングバードが協定締結、ドローン活用の災害支援へ

東京都墨田区と株式会社ハミングバード、無人航空機での災害支援協定を締結

2023年10月、東京都墨田区と株式会社ハミングバードが「災害時等における無人航空機を活用した支援活動等に関する協定」を締結しました。この協定により、ハミングバードは災害発生時に墨田区からの指示を受けて、「ドローン」を使用した被災状況の調査や情報提供を行うことが可能になります。

協定締結の意義

この取り組みは、災害時の迅速な情報収集と対応を目的としており、特に危険な地域での被害状況を把握することが期待されています。ハミングバードは、東京都内での災害協定の締結先が7区目になるとのことで、これまでにも多くの自治体との連携があります。

災害時における支援活動

協定に基づく具体的な支援活動は以下の通りです。

- 無人航空機による被災状況の調査
- 無人航空機で撮影した情報の提供
- 被災状況反映地図作成等の支援
- 被災者の捜索、救助等
- 防災訓練等での無人航空機を活用した合同連携訓練
- 無人航空機の利活用に関する技術的支援及び助言

このように多岐にわたる支援が行われることで、災害時の市民の安全が一層強化されることが期待されています。

墨田区の特性と地形

墨田区は東京都の東部に位置し、隅田川や荒川に挟まれた「江東デルタ地帯」の北部にあたります。この地域は地盤が比較的軟弱で、地震の揺れが増幅されやすいという特性を持ち、さらには洪水や高潮のリスクも多い地域です。そのため、災害対策が特に重要視されています。

なお、墨田区の人口は約24万人で、区内には多くの歴史的な名所や文化施設がありますが、このような自然環境的なリスクも抱えています。

今後の展望

協定による活動は災害時に限らず、平時に行われる水防訓練や防災啓発イベントにおいてもドローンの技術が活用される見込みです。また、子ども向けの防災ドローン活用セミナーや、運営するドローンスクールの教育プログラムが今後拡充されていくことにも期待が寄せられています。

株式会社ハミングバードは、未来のドローン社会に向けた人材育成とともに、国や地域の安全な環境作りに貢献し続けています。地域の人々が安心して暮らせる未来を願い、この新たな一歩を踏み出しました。