OpenWork、学生ユーザー数が初めて30万人を突破
転職・就職情報プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社(東京都渋谷区)が、2025年卒業予定の学生ユーザー数が過去最多となる310,421人に達したと発表しました。この数値は、卒業年における学生登録者数としては初めて30万人を上回るもので、就活生の「約3人に2人」がOpenWorkを利用している計算です。
学生がOpenWorkを活用する理由
近年、求人倍率は上昇し続けており(2025年卒の大卒求人倍率は1.75倍)、就活生は企業選びにおいてさまざまな情報源を活用しています。特に、OpenWorkでは社員や元社員の口コミを基にした「リアルな声」が多く提供されており、就活生が実際の職場環境や企業文化について理解を深める手助けをしています。
OpenWorkの活用法を調査したところ、最も多い使い方は「年収情報を企業選びの参考にする」というものでした。長引く物価高や、優秀な人材を確保するための初任給引き上げの動きから、就活生は年収に関する情報に特に注目しています。実際、口コミを通じて年収などのデリケートな質問を解決できる点が、利用者からの高評価を得ているのです。
OpenWorkのユーザーの声
1位:年収の情報を参考にした
就職活動を終えた先輩学生の声では、「年収の情報が細かく出る部分がとても役立った」といった具体的なコメントが見られました。面接などでは聞きにくい内容だからこそ、口コミが大いに活用されているのです。
2位:内定先を決めるための情報収集
内定後に企業の情報を再確認する際にもOpenWorkが使われており、「福利厚生の情報を調べ、入社しても良いか判断した」といった声が寄せられています。内定前後での情報収集方法の違いも、学生の興味を反映しています。
3位:面接対策を行った
面接に向けた準備として、OpenWorkを利用する学生も増えています。面接官に対する逆質問の準備に役立つ情報や、面接時に自身の価値観を伝えるためのヒントを得られる点から、多くの学生に受け入れられています。
4位:企業の社風を確認
社員訪問や会社説明会では得られない本音を探るために、口コミを利用する学生も多いようです。「本音を知るために役立った」との声も多く、オープンな情報提供が評価されています。
5位:企業雰囲気の確認
エントリーを決める前に企業の実態を把握するために、OpenWorkを利用する学生も見受けられます。「企業が発信する情報と口コミの乖離を確認するために利用した」との意見が多かったです。
上位校の登録者数も多数
2025年卒業予定の学生ユーザーの中で、東京大学や京都大学などの国公立大学が3割を占め、慶応義塾大学や早稲田大学といった上位校も含まれ、全体の半数以上となっています。この傾向は、前年の24卒ユーザーとほぼ一致しています。
まとめ
OpenWorkの「就活レポート」機能は特に注目されており、それを通じて先輩たちの就活軸や内定先情報が得られます。就活生にとっては極めて有益な情報源となるOpenWorkですが、企業にとっても志望する人材とのマッチングに寄与していることでしょう。
より良い労働環境を目指すため、OpenWorkのようなプラットフォームを活用することは、今後の就活生にとってますます重要な要素となっていきそうです。