ルクラの「OURTH for STAY」が2年連続でグッドデザイン賞を受賞
ルクラ株式会社のトレーラーハウス「OURTH for STAY」が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。これは昨年に続く2年連続の栄誉であり、同社が開発したこの商品が、災害時のニーズと平時の宿泊需要に応えている証となります。
受賞の背景
近年日本では自然災害が頻発し、それに対する備えが求められる一方で、インバウンド需要の回復やライフスタイルの多様化が進んでいます。そこで、移動が可能なトレーラーハウス「OURTH for STAY」は、短時間での設置が可能であり、災害時の仮設住宅や平時の宿泊施設としての活用が期待されています。ルクラは、このニーズに応えるために「OURTH for STAY」を開発し、どんな時でも心地よくくつろげる空間を提供することを目指しました。この美的価値と機能性を両立させたデザインが評価され、グッドデザイン賞を受けることになりました。
審査員からの評価
受賞に際し、審査員からは「トレーラーハウスのニーズは災害時の避難所や仮設住宅、平時の宿泊施設として広がっている。しかし、この作品はそれを超えて、従来の簡易的な印象から美しさを引き出している」とのコメントが寄せられました。特に、勾配屋根のデザインが外観から室内にかけて実寸以上の奥行きを与えており、照明設計との組み合わせで高級感のある空間が演出されています。折り畳み式のキャビネットに収納されるキッチンや家電は限られたスペースを洗練された空間に変えてくれます。
上質で洗練された空間体験
「OURTH for STAY」は、従来のトレーラーハウスの概念を超えたデザインで、実用性と美しさが融合しています。シンボリックな勾配屋根は外観を美しく形作るだけでなく、室内を開放的にする効果があります。さらに、照明デザインは高級ホテルのような上質な雰囲気を創り出しています。また、生活感を隠す収納設計は、限られたスペースを最大限に活用し、居住空間を瞬時に洗練された滞在空間に変更できます。
キッチンやシャワーブース、洗面台、トイレ、そして収納スペースを備え、さまざまな滞在スタイルに対応します。短期滞在でも長期滞在でも快適に過ごせるよう配慮されています。
今後の展望
この受賞を励みに、ルクラは今後もトレーラーハウスの新たな可能性を提案し続けます。全国の宿泊事業者や地方自治体との連携を強化し、防災・減災に寄与する取り組みを行い、観光振興にも貢献していくという方針を掲げています。
ルクラ株式会社について
ルクラ株式会社は2011年に設立されたトレーラーハウス専門メーカーです。顧客の要望に応じてオーダーメイドで製造しており、法人や個人、自治体向けに提供しています。累計販売台数は1,500台を超え、住居や事務所、宿泊施設など多様なニーズに応えています。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は1957年に設立された日本のデザイン評価制度で、優れたデザインを評価する重要な賞です。日本デザイン振興会(JDP)が主催し、社会に与える影響や価値を広く認識することを目的としています。