80周年に向けた「駅弁の祇園」の挑戦
静岡県伊東市に本社を置く株式会社祇園は、2026年4月に創業80周年を迎えます。この特別な年に向けて、同社は看板商品である「いなり寿し」や「駅弁」をさらに多くの人々に届けるための取り組みを進めています。
地域を超えた味の展開
祇園では「伊東だけでなく、もっと広い地域で弊社の味を届けたい」という思いから、配達体制の拡充を実施。団体注文はもちろん、一般家庭や企業への配達にも対応しています。これにより、日常の食事や特別な行事に最適な「祇園の味」を気軽に楽しんでいただけます。配達エリアは広範囲にわたっており、特定の地域外でも注文数によって配達が可能です。
「いなり寿し」の魅力
創業以来愛され続けている「いなり寿し」は、油揚げに甘さ控えめの酢飯を包んだシンプルかつ深い味わいが特徴です。この素朴なデザインと味わいは、地元の人々にとって特別な思い出と結びついており、「運動会やお祝いには祇園のいなり寿しを」という声も多く聞かれます。
催事出店の拡充
また、商業施設やイベントへの催事出店も本格的に強化。特に「いなり寿し」を中心に、商品構成を充実させ、訪れる人々に祇園の魅力を直接体感していただけるブースを展開しています。2023年には神奈川や静岡県内で積極的な出店を行っており、最近の催事スケジュールではイトーヨーカドー三島店やラスカ熱海での出店が決定しています。
伊東と共に歩んできた歴史
株式会社祇園の創業は1946年、戦後の復興期にさかのぼります。創業者が「白米を詰めたいなり寿しを通じて、美味しい食を届けたい」という意志を持って始めたこの店は、やがて伊東駅構内での弁当販売に至り、地元の人々や観光客に愛される存在になりました。昭和から平成、令和へと時代が流れる中でも、祇園は「いなり寿し」を中心に地元の食材や手作りにこだわった味を守り続けてきました。
80周年への感謝の気持ちと新たなチャレンジ
2026年に迎える80周年を前に、祇園は1年間の準備を行い、記念イベントや限定商品の企画、地域との連携プロジェクトなどを進める予定です。代表の守谷匡司は「80周年は多くの皆様に支えられた成果であり、その感謝の気持ちを込めて、地域に根ざしつつ新たな挑戦に取り組んでいきたい」と語っています。今後も「祇園」の名をより多くの人々に届けるべく、邁進していく姿勢は変わりません。
会社情報
- - 社名: 株式会社祇園
- - 所在地: 静岡県伊東市広野1-2-15
- - 創業: 1946年(昭和21年)4月
- - 事業内容: 駅弁の製造・販売、仕出し弁当・惣菜の製造
- - 公式サイト: 祇園の公式ウェブサイト
- - 公式Instagram: 祇園のInstagram
- - 公式X: 祇園のX
こうした取り組みを通じて、祇園は地域の食文化を支える存在として、さらなる発展を遂げていくことでしょう。