津和野町が新たな「鯉の町」へ向けたチャレンジ
島根県津和野町が、地域の象徴である鯉の景観を取り戻すべく、「鯉プロジェクト」を始動しました。このプロジェクトは、地球温暖化や病気によって激減した鯉の飼育環境を再生し、再び「鯉が泳ぐ町」を復活させることを目的としています。寄付は、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を通じて受け付け、2024年12月13日から2025年2月28日までの期間で計画されています。
プロジェクトの背景
津和野町を象徴する存在ともいえる鯉は、コイヘルペスの影響で数を減らしており、過去の風景を再現することが急務です。町における財政状況も厳しく、これまで毎年一定数の鯉を放流することに留まっていたため、抜本的な解決策を見出す必要がありました。
このプロジェクトを発案したのは、津和野町出身の澄川恭子さん(Pomalo株式会社)。彼女は町のふるさと納税のサポートを行いながら、津和野高校の生徒たちを率いてプロジェクトを立ち上げました。運営では、地域の事業者とも連携し、町全体に昔から続く鯉との共生の重要性を再認識させる機会を提供しています。
具体的な取り組み内容
「鯉プロジェクト」では、目標寄付額を8,000,000円とし、寄付金は鯉の飼育環境の整備や放流計画に最大限使われる予定です。寄付者はプロジェクトに参加し、さまざまなリターン商品を選ぶことで、地域貢献を実感できます。また、寄付金の使い道の透明性も確保されており、寄付者は進行状況を随時確認できる仕組みも整えています。
津和野町の願い
「鯉プロジェクト」に関して津和野町のメッセージでは、鯉がいる風景は町の文化の一部であり、その維持が進行中の課題であることが強調されています。町の職員、津和野高校の生徒たち、地域の人々が協力しあいながら、町の未来を共に考える機会となっています。プロジェクトへの温かいご支援が期待されています。
クラウドファンディングの仕組み
このプロジェクトは、さとふるクラウドファンディングという新しい形の寄付・支援のスタイルに乗せられています。寄付者は、自身の意思でお金の使い道を選び、物理的に支援が可能な時代に一役を担っていると言えるでしょう。また、このプロジェクトの実施には、株式会社さとふるだけでなく、株式会社CAMPFIREも提携して支援を行っています。
地域をつなぐ新しい試み
今後も津和野町では、地域生産者や自治体との連携を強化しながら、いろんな取り組みを通じて地域の活性化を目指していきます。鯉プロジェクトはその一環であり、地域の魅力を引き出して新しい価値を創出する試みとなるでしょう。地元愛に溢れる皆さんのご支援が、未来に続く町の環境を作り上げる第一歩になることを期待しています。