海底ケーブルエンジニアリングサービスで東洋建設と基礎地盤コンサルタンツが協業へ

海底ケーブルエンジニアリングサービスでの協業

2025年2月19日、東京を拠点とする東洋建設株式会社と基礎地盤コンサルタンツ株式会社は、海底ケーブルエンジニアリングサービスに関する協業の覚書を締結しました。両社はそれぞれ異なる専門性を持ちながらも、今後の海底ケーブル敷設事業において高い品質のサービスを提供することを目指しています。

海底ケーブルは、日本の沿岸域において重要なインフラの一つですが、複雑な海底地形や地質、さらには海底断層活動や地滑りなどの自然災害がその敷設や運用におけるリスク要因となっています。今回の協業により、これらのリスクを評価する手法の確立が目指されます。

協業の目的

この協業の主な目的は、日本の自然環境に応じた海底ケーブル施工に関連するリスク評価を進めることです。具体的には、施工現場の状況を適切に把握し、最適な施工方法を提案することによって、施工ミスや予期せぬトラブルを避ける努力がされます。また、高品質なサービスにより、顧客満足度の向上も狙います。

洋上風力発電への影響

東洋建設は、特に洋上風力関連事業に力を入れており、この協業を通じて海上工事におけるトップクラスのシェアを確保することを目指しています。海洋環境の保護と併せて2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた挑戦に貢献する姿勢が示されています。これにより、海洋資源の持つ可能性を最大限に引き出し、持続可能な未来へつなげていくことが期待されます。

基礎地盤コンサルタンツの役割

基礎地盤コンサルタンツは、地盤に関する専門知識を持つ企業であり、長年にわたり社会インフラの維持管理や防災に貢献してきました。近年は、洋上風力や地熱発電といった再生可能エネルギー分野、さらには宇宙開発プロジェクトへの参加など、多岐にわたる活動を展開しています。この背景を持つ基礎地盤コンサルタンツが協業に加わることで、より専門的な技術力が蓄積されていくでしょう。