東京都、燃料電池フォークリフト試行事業者を決定!物流業界の脱炭素化へ前進
東京都は、エネルギーの安定供給と脱炭素化を目指し、水素エネルギーの需要拡大と社会実装化を進めています。その取り組みの一環として、燃料電池フォークリフト(FCFL)の導入促進を積極的に推進しています。
FCFLは、水素を燃料として電気エネルギーを発生させ、走行するフォークリフトです。利用時に排出されるのは水のみで、CO2の排出量がゼロという環境負荷の低さが大きな特徴です。また、短時間で燃料補給が可能なため、長時間稼働が求められる物流現場での利用に適しています。
東京都では、FCFLの導入を促進するため、トライアル利用事業者を公募していました。今回、住友倉庫株式会社と株式会社大林組が事業実施者に決定しました。両社は、それぞれ8月と10月から2か月間、東京都内の施設でFCFLをトライアル利用します。
住友倉庫株式会社では、東京都江東区の倉庫で、株式会社トヨタエルアンドエフ東京が提供するFCFLを導入し、実際の物流業務での運用を検証します。一方、株式会社大林組では、東京都清瀬市の技術研究所で、FCFLの性能や操作性を評価する予定です。
東京都は、このトライアル事業を通じて、FCFLの性能や実用性を検証することで、物流業界におけるFCFLの導入促進を図ります。また、事業者への情報提供や普及啓発活動を行うことで、東京都全体での水素エネルギー利用拡大を目指していきます。
東京都は、FCFLの導入を通して、物流業界の脱炭素化と水素エネルギー利用の拡大を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していく考えです。