マンション売却意識調査の結果とは
デシセンス株式会社が運営する、不動産情報サービス「Room Match(ルームマッチ)」は、マンション居住者を対象にした意識調査を2025年9月17日に実施しました。この調査は、住宅ローン金利の上昇や最近の管理費・修繕積立金の高騰が、マンションの売却意向にどのような影響を及ぼしているかを探ることを目的としています。
調査の概要
調査対象となったのは、全国の分譲マンションに住む男女(20~69歳)で、インターネットを通じて実施されました。有効回答数は65件で、調査実施日は2025年9月17日。結果から見える傾向として、多くの居住者が金利上昇を認識し、その影響で売却を考え始めたことが浮かび上がっています。
認知度と関心の高まり
調査結果によると、2025年初めの金利引き上げに対する認知度は相当なもので、「詳しく知っている」という回答が32%、ある程度把握しているという人は54%に達しました。この金利上昇の背景で、直近半年でマンション売却への関心が高まった人は3割以上にのぼり、特に8%が売却を真剣に検討しているとのことです。
さらに、現在の管理費や修繕積立金に対して「負担」を感じる人も54%に達し、今後の売却意向を強める要因となっています。
売却計画と焦り
今後の売却計画については、約4割が年内に売却の相談や査定を受ける意向を持っていることが分かりました。具体的には、21.5%が今年の秋に相談を行う計画で、16.9%が年内には何らかの動きがあるとのことです。
また、売却への焦りも浮き彫りになりました。「今売らないと損する」と感じる人は7.7%、やや感じる人は24.6%で、売り時の判断が分かれています。
売却を検討する理由
売却を考える理由としてもっとも多かったのはライフスタイルの変化(32%)で、次に老後資金の確保(18%)、価格のピーク感(15%)、管理費の上昇(14%)、金利上昇による負担増(9%)と続きました。これらの要因が複合的に影響を与え、売却意向を引き出しています。
情報ニーズ
さて、居住者がもっとも知りたい情報は「売却のベストタイミング」で35%、次に「自分のマンションの相場」(23%)や「今後の価格予測」(17%)が続いています。信頼できる不動産会社の情報も12%、同じマンション内の売却事例に関する知識も11%が欲していることが明らかになりました。
ユーザーの声
調査では「いつがベストなのか迷っている」という声や、「売却後の住居が確保できるか不安」といった自由回答も目立ちました。このように、売却に対する様々な悩みや不安が存在していることが伺えます。
Room Matchの取り組み
「Room Match」は、国土交通省のデータを基に、中古マンションの売却相場や周辺取引情報をわかりやすく表示することを目指しており、地域ごとの相場や価格推移データを提供しています。これにより、居住者は「いつ・いくらで売れるか」を判断する材料を得ることができます。
会社概要
デシセンス株式会社は、2025年6月に設立され、デジタルサービスの開発を行っています。所在地は大阪市北区にあり、同社のサービスは、ユーザーが利用しやすい情報提供に努めています。公式サイトにアクセスすることで、具体的な料金やサービス情報を確認することが可能です。