新富良野プリンスホテルでモビリティ実証実験が開始
株式会社NearMe(ニアミー)は、西武グループが運営する新富良野プリンスホテルと提携し、観光客の移動ニーズに応えるための実証実験を2026年1月17日から開始します。この実験は、北海道富良野エリアにおける二次交通の課題を解決することを目的としており、多くの訪日外国人が訪れるこの地域の観光体験を向上させる狙いがあります。
背景:観光需要の増加と交通の課題
富良野は、パウダースノーを求めて全国からスキーヤーやスノーボーダーが集まる国際的なスキーリゾートです。過去10年間で、訪日外国人観光客数は約2.8倍に増加しています。この異常な成長は、特にスキーシーズンにおいて顕著であり、観光需要が年々高まっています。しかし、観光客が空港、駅、宿泊施設や周辺観光地を行き来するための二次交通手段が不足しており、移動の不便さが観光体験に悪影響を及ぼしています。
新富良野プリンスホテルに併設されている富良野スキー場は、2025年冬季より世界的なスキーリゾートネットワーク「Ikon Pass」に加盟する予定で、これによりさらなる訪日観光客の増加が見込まれています。訪れる観光客は、大型のスーツケースやスキー用具を持って、時には家族や友人と共に移動する場面が多く、従来の小型車両では対応が困難な場面が増えてきております。
実証実験の目的と内容
本実証実験では、ニアミーの提供する事前予約・配車システムを用いて、利用者の移動目的に応じた二つのサービスを展開します。まずは、新富良野プリンスホテルを起点に、空港とホテル間を結ぶ貸切型送迎サービスを運行し、次に、ホテルからスキー場への定期便「北海道パウダースノーシャトル」を運行します。これにより、荷物を持っての移動や複数名での移動がスムーズになり、観光地における新たな二次交通の形を検証します。
この取り組みを通じて、観光施設のアクセスの良さが向上し、訪日外国人を含む様々な利用者の移動の便を増やすことを目指しています。また、将来的には、得られた知見を基にさらなるモビリティサービスの展開も考えられています。
モビリティの未来への展望
新富良野プリンスホテルの総支配人、伊賀裕治氏は、「お客様のニーズが increasingly パーソナルで利便性を求めていると感じています。この実証実験を通じて、交通がどのように滞在価値を向上させるか期待しています」とコメントしています。
一方、ニアミーの代表取締役社長、髙原幸一郎氏も「訪日外国人観光客の拡大は地域にとって大きな成長機会であるが、二次交通が整わなければその利点が活かされない」と危惧しており、実験を通して「観光の足」としての機能を確立したいと意気込んでいます。
この実証実験は、観光地における移動の課題解決に向けた重要な第一歩となるでしょう。今後は、都市部や他の地域への展開も視野に入れた、地域のニーズに合ったモビリティモデルの構築が期待されています。ニアミーと西武グループの連携が、富良野を訪れるすべての人々に新たな交通の選択肢を提供し、地域の魅力を高めることを願ってやみません。