岡山大学の中村有里技術職員が女性技術者支援シンポジウム登壇

2025年、岡山大学の中村有里技術専門職員が如水会館（東京都千代田区）で開催された「女性技術者活躍を推進支援するシンポジウム」にてパネリストとして登壇しました。このシンポジウムは、女性技術者のエンパワーメントをテーマにし、若手技術者から経営者、学生まで幅広い層を対象としていました。

シンポジウムの基調講演は、日本マクドナルドホールディングスの取締役、ズナイデン房子氏によって行われ、「行きたい道を切り拓け」というメッセージが参加者に力強く届けられました。その後、パネルディスカッションが行われ、女性技術者の母数を拡大するための取り組みや課題について議論がなされました。

中村技術専門職員は、自身の経験を基に岡山大学が実施している理工系女子学生向けの工学教育事業を紹介しました。これには、次世代の技術者育成に向けた取り組みが含まれており、彼女は「企業の経営幹部や管理者の女性技術者たちと意見交換ができたことは光栄だ」と感想を述べ、岡山での活動に反映させたいと意気込む姿勢を見せました。

またシンポジウムには、岡山大学の副学長や技術本部長も参加し、大学における技術者育成の課題を指摘しました。「旧態依然とした点や女性技術者の育成において遅れがある」とし、今回のシンポジウムで得た知識を具体的な改善策に活かす意向を示しました。

中村技術専門職員の活動は評価され、一般社団法人技術同友会から「第10回女性技術者育成功労賞」を受賞しています。これによって、次世代の工学教育に関する彼女の貢献が期待され、岡山大学が文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」に採択されていることも、その重要性を裏付けています。この事業は、地域に根ざした研究力の向上と国際展開を目指すもので、岡山大学の技術職員のキャリア形成や高度なスキル開発も進める計画です。

岡山大学は、持続可能な開発目標（SDGs）を支援し、地域と国際社会に役立つ研究の発展を計画しています。今後の岡山大学とその技術職員の活動に期待が寄せられています。