出雲市のトキ絵本
2023-12-26 10:29:59
クラウドファンディングでトキの絵本作成!出雲市の挑戦
クラウドファンディングでトキの絵本作成!出雲市の挑戦
島根県出雲市が、トキのオリジナル絵本を制作するプロジェクトをスタートしました。この取り組みは、トキと地域住民との絆を深めることを目的としています。絵本制作の資金は、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを通じて募集することになっており、募集期間は2024年3月31日まで、目標金額は300万円です。
トキとはどんな鳥か?
トキは、日本を代表する鳥の一つで、学名「ニッポニアニッポン」を持っています。本来、日本に生息していたトキですが、乱獲や生息環境の破壊によって一時絶滅してしまいました。現在、新潟県の佐渡市などで復活の兆しを見せており、出雲市は本州での野生復帰を目指す候補地に選ばれています。
出雲市の取り組み
トキの保護活動は出雲市で長年にわたり続けられてきました。市内には、トキの生息環境を維持するための田んぼや里山が必要であり、地域住民の理解と協力が不可欠です。今後は、トキに関する普及啓発活動やその気運を高めるために、絵本を作成することにしたのです。絵本は幼少期から子どもたちにトキと自然への興味を持たせ、愛着を育んでもらうためのツールとなります。
具体的なプロジェクト内容
出雲市では、トキのオリジナル絵本を作成し、乳幼児健診の際に全ての家庭に無償で配布する予定です。また、保育所や診療所、子育て支援施設などにも絵本を設置し、トキの生態や地域の環境について話し合うきっかけを提供します。
プロジェクトではさらに、トキの展示物のリニューアルも計画しています。この展示物は訪れる人々にトキのことを知ってもらう場となります。出雲市は、トキとの共生を願い、人と自然が調和した社会を築くために引き続き取り組んでいきます。
トキの野生復帰に向けた進展
出雲市でのトキの復活には、これまでいくつかの具体的な取り組みが実施されています。例えば、1991年に始まった中国漢中市との交流では、トキの飼育費用を負担し、2011年からは分散飼育を実施しています。これにより、58羽ものトキが佐渡へと送り込まれ、出雲生まれのトキたちが放鳥されてきました。
また、出雲市は2019年にトキの一般公開施設を開設し、関西以西で唯一トキを観察できるスポットを提供しています。この施設では、トキに関する学習コーナーも設けられ、トキに関する知識を深めることができます。
令和4年8月には、国からトキの野生復帰を目指す放鳥候補地に選定され、今後も普及啓発や生息環境の整備、地域活性化の3つの柱で活動を展開する方針です。
出雲市の取り組みは、「出雲力」で地域の特性や資源を活用したまちづくりを進める一環として、多くの人に支持される活動へと発展しています。今後のトキに関する活動にぜひご注目ください!
会社情報
- 会社名
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島根県出雲市
- 住所
- 島根県出雲市今市町70
- 電話番号
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