2024年10月、公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク(JOT)が主催する「グリーンリボンキャンペーン」が第9回目を迎えます。この運動は、臓器移植の大切さを広めるため、年に一度、全国で様々な活動を実施しています。今年も特にエデュテイメントに着目し、子どもから大人までが楽しめる形式で移植医療の理解を深める内容となっています。
1. 知識を深める「グリーンリボン学園」
キャンペーンの一環として設立された「グリーンリボン学園」では、特別な授業が行われます。「いのちの探究授業」では、民間企業「探究学舎」とコラボレーションし、生徒たちがいのちについて学ぶ機会を提供します。授業は東京の三鷹市で行われ、その後オンラインでも参加可能です。また、人気VTuberの葉加瀬冬雪さんも登場し、エンターテインメント授業を通じて移植医療をより身近に感じられるようなコンテンツを提供します。
2. 走って、知って、つながる「グリーンリボンランニングフェスティバル」
2024年10月14日(月・祝)には「2024グリーンリボンランニングフェスティバル」が開催されます。このイベントは臓器移植者の方や障がい者が共に参加し、走ることの楽しさを分かち合う場です。さらに、ドナーへの感謝を込めたバルーンセレモニーも予定されており、参加者同士がつながりを感じる体験ができることでしょう。
3. 全国で一斉点灯「GREEN LIGHT-UP PROJECT」
10月16日が「グリーンリボンデー」として定められ、全国各地の著名な建物がグリーンにライトアップされます。これは移植医療のシンボルカラーであり、ドナーへの感謝とともに、社会における移植医療への理解と支援を促進する狙いがあります。史上初めて47都道府県245箇所での実施が予定され、新たに東京都庁やデンカビッグスワンスタジアムがライトアップの対象に加わります。
4. 参加しやすい取り組みの数々
グリーンリボンキャンペーンでは、SNSを活用した情報発信も実施。私たち一人ひとりが移植医療について考え、行動するきっかけを作ります。各種メディアでの情報拡散や「グリーンリボンサポーター」としての参加を呼びかけ、 お互いの臓器提供に関する意思を話し合う時間をもつよう促しています。
5. 意思表示の重要性
臓器提供に関する意思は、健康保険証などで確認できる重要なもので、家族間でも常に話し合っておくべきことです。2023年12月2日以降、健康保険証は新規発行が終了しますが、マイナンバーカードなどでの意思表示は継続可能です。この機会に、家族とともに移植医療について話をし、互いの意向を確認してはいかがでしょうか。
総括
グリーンリボンキャンペーンは、多くの人々に向けた教育及び啓発活動に大きな役割を果たしています。今年も全国各地で広がるこの取り組みを通じて、一人でも多くの命が繋がることを願っています。